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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
戸羽羽後の夏休み
42/80

ジャーナリストには悪いイメージを抱く

 皆さんはジャーナリストと聞くとどのように感じるだろうか。

芸能人や有名人の裏側を知識と勘で推測し、それを追う。カッコいい姿だろうか。それともありもしない適当なことを並べては、あたかも実際に起きた事のように語る詐欺師のような人物だろうか。

俺はこう思う。

 お仕事、お疲れ様です。

 結局、鉄砂先生には合流でき、説明も受けた。その際、『お前のプリントは、違うクラスの加賀美が持ってきていたそうだ』と言っていたが、保留。

 休日。と言うか夏休みで下校と聞くだけで面倒と感じる。いつもと違う自転車と言う手段で帰る為、駐輪場に寄る。学生カバンから鍵を取りだし、自転車の鍵を外し、自転車に乗ろうとする。そこで、

「スミマセン、私はジャーナリストの中尾架橋(なかお かけはし)と言います。君は、二年生かな?」

と、言いながらバッグから名刺を出し、渡してくる。

「ええ、なんすか」

知らない人とは極力喋れる。

「いやぁ、ジャーナリストと言っても有名人の不倫とか、そう言うのを調べている訳じゃなく、その、いわゆる『現代科学では証明出来ないミステリー』みたいな、そう言うものを追っているんだ」

「はぁ...は?」

思い当たる節が。

「最近追っているのは、何故かここ周辺でまだ日が昇っているのに視界が暗くなったり、星が見えたりする現象でね」

Oh~Just hit.

まあ、情報の整理として、日が昇っているのに暗くなったり、それにより星が見えるのも、事実だ。今もだし。だが、それは俺や凌だけでは?

「あの、それで何故この学校を」

嫌な予感がしたので聞いてみる。

「うん。それはね、この学校に怪しい人物がいるからなんだよ」

「それって、」

「言う訳にはいかないよ。ネタバレと言うか、せっかくの情報が水の泡だ」

まあ、そうだろうな。

「それで、何故俺に話しかけたんすか?」

「ズバリ、二年生の中に怪しい人物が居るからなんだ。うん」

嘘だな。もしそうなら、暗くなったり、星が見えたりする現象の事まで秘密にしておくだろう。

「俺はやめといた方がいいっすよ。友達いないんで、情報もありません」

逃げよう。と思ったが、相手はジャーナリスト。ここで引くハズがない。

「友達がいないのが良いんだよ」

······なめてんのかこいつ。

「変に探っても、誰にも相手にされないだろう?」

「こっちに得が有りません」

「ズバリ来たねぇ。どうだい?良い報告ごとに三万円」

金か、金があるのか!本人の関係者の俺ならいくらでも情報をもっている。haveっている。しかし、凌は大切な関係者だ。関係者を売る様なことはできん。

「考えさせて下さい」

おいいいいwwww

「名刺の裏に番号あるから。ヨロシク」

「はい」

「あ、あと一つ」

「なんすか」

そう言うと彼は空を見て、

「今日は良い天気だ。星も綺麗に見えるだろう」

等と言う。

うおおおおおおおおおおおおおおーすとらりあぁぁぁぁ

↑ついに狂った。

ありがとうございました


名言だと思ってたら、そうじゃなかった。

「嘘に嘘を重ねるのは難しく、効果も薄い。だが真実に嘘を重ねるとそれっぽくはなる」

      by糸佳徒(いとかと)相馬(そうま)


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