ボランティアに明るさは必要かもしれない
7月29日。林間学校が終わったと思ったら夏休みだ。林間学校も夏休みも青春に重要なイベントだが俺としては正直、時間まで俺に青春を押し付けるのかと思うほどの強制イベである。
しかし、嫌なことばかりではない。夏休みとは本来、生徒が良い環境で勉強するためのもの。そこら辺のパリピは『夏といったら海っしょ!』みたいなことをほざいているが、俺はこの夏、家から一方も出ないつもりでいる。学生の本分は勉強だろう。さて、新作のゲームでも...
電話だ。今家に居るのは俺一人。妹は『ちょっと大須に行ってくらぁ』と言って出て行ってしまった。
「はい、もしもし?」
『ああ、羽後君?』
受話器からは義母の声がした。
『夏休みだねぇ、音琴とはうまくやってるかい?』
深刻な話じゃないときはテンション高いなぁ
「これ以上ないほど上手く」
『そうかそうか。それは良かった。音琴居るかい?居たら変わって欲しいんだが』
「いえ、今は」
『ええっいないのぉ!?友達出来ても家から出なかったあの子が...』
それはそうだな。
「新しい、本当の友達でも出来たんじゃないんですかね」
『そうね。あの子以外に人を分けるから。悪いことではないんだけどね』
「ほかに何かありましたか?」
『いいや。娘の声が聞きたかったが、また今度にするよ。そうそう、明後日から一週間泊まるからその時は宜しく。部屋がない?君友達いないのかい?』
······急だなぁそして友達の家に泊めてもらえと。
『どうしても家じゃないとダメなんだぁ。大掃除するからね、自分の部屋を。心配だったら音琴も泊めてもらいなよ』
マイペースだなぁ
『じゃあね』
プツッ
切られた。
電話だ。
「またですか」
『ん?またとはどういうことだ戸羽』
「あ、先生でしたかスミマセン。さっきまで母と電話を」
『そうだったのか。あ、そうそう本題で。お前、ボランティア何処に行くつもりだ?』
「へ?」
『いやな、どうせなら仲のいい人どうしで固めようと思って...』
「ちょっと待っててもらって良いですか?」
『ああ』
······ボランティア忘れてた。
「ああ、まだ決めてませんでしたね」
『戸羽、忘れてただろ...まあいい。今から学校に来い、どうせなら仲のいい奴とくっつけたい』
「ちょっと待ってください、俺の完璧な休じt」
プツッ。
切られた。




