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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
戸羽羽後の夏休み
40/80

ボランティアに明るさは必要かもしれない

 7月29日。林間学校が終わったと思ったら夏休みだ。林間学校も夏休みも青春に重要なイベントだが俺としては正直、時間まで俺に青春を押し付けるのかと思うほどの強制イベである。

 しかし、嫌なことばかりではない。夏休みとは本来、生徒が良い環境で勉強するためのもの。そこら辺のパリピは『夏といったら海っしょ!』みたいなことをほざいているが、俺はこの夏、家から一方も出ないつもりでいる。学生の本分は勉強だろう。さて、新作のゲームでも...

電話だ。今家に居るのは俺一人。妹は『ちょっと大須に行ってくらぁ』と言って出て行ってしまった。

「はい、もしもし?」

『ああ、羽後君?』

受話器からは義母の声がした。

『夏休みだねぇ、音琴とはうまくやってるかい?』

深刻な話じゃないときはテンション高いなぁ

「これ以上ないほど上手く」

『そうかそうか。それは良かった。音琴居るかい?居たら変わって欲しいんだが』

「いえ、今は」

『ええっいないのぉ!?友達出来ても家から出なかったあの子が...』

それはそうだな。

「新しい、本当の友達でも出来たんじゃないんですかね」

『そうね。あの子以外に人を分けるから。悪いことではないんだけどね』

「ほかに何かありましたか?」

『いいや。娘の声が聞きたかったが、また今度にするよ。そうそう、明後日から一週間泊まるからその時は宜しく。部屋がない?君友達いないのかい?』

······急だなぁそして友達の家に泊めてもらえと。

『どうしても家じゃないとダメなんだぁ。大掃除するからね、自分の部屋を。心配だったら音琴も泊めてもらいなよ』

マイペースだなぁ

『じゃあね』

プツッ

切られた。

電話だ。

「またですか」

『ん?またとはどういうことだ戸羽』

「あ、先生でしたかスミマセン。さっきまで母と電話を」

『そうだったのか。あ、そうそう本題で。お前、ボランティア何処に行くつもりだ?』

「へ?」

『いやな、どうせなら仲のいい人どうしで固めようと思って...』

「ちょっと待っててもらって良いですか?」

『ああ』

······ボランティア忘れてた。

「ああ、まだ決めてませんでしたね」

『戸羽、忘れてただろ...まあいい。今から学校に来い、どうせなら仲のいい奴とくっつけたい』

「ちょっと待ってください、俺の完璧な休じt」

プツッ。

切られた。

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