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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
どうやらこれを林間学校編と言うらしい
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林間学校にハプニングはつき物らしい。。。。

 風呂。本来、体の表面についた汗や不純物を洗い流すための場所だ。しかし、ここの風呂の温度は熱すぎる。広い風呂だと最初は期待したが、シャワーから出るお湯も、湯船のお湯も、漂う湯気でさえ熱気を感じる。これでは、体を洗うという作業の中に『湯を冷ます』という行程が。湯船に浸かるという作業に『慣れる』という行程が必要だ。無駄が多い。そもそも汗を流す場所で汗をかくというのは軽い矛盾ではないだろうか。

 この風呂場には今、羽後、湖匙、直下、金城、その他知らない奴は、キャンプファイアーの準備に参加していた男子がいる。糸佳徒は、シャワーだけ浴びて出て行ってしまった。

 さて、湯船に浸かろう。

「あちっ」

やはり熱い。親指の先だけでもその熱さを理解できた。ゆっくり浸かろう。二分ほど掛け、やっと肩まで浸かることができた。

 「お、戸羽っちぃー以外に筋肉あるねー」

お前誰だ。そしてたまにいる後輩好き女社会人的発言やめろ。さらに隣に座るな。

「一応、小、中と運動部だったからな」

サボってたけど。

「へぇ、何部?」

直下、お前まで入ってくんな。

「小学がサッカー。中学は、」

「中学は?」

「······卓球」

なぜここでためらったかというと、

「それあんま筋肉関係なくね!」

こう言われる予想がついたからだ。ちなみになぜ卓球かというと、小学の時、サッカーが真面目に出来なかった為、楽そうな運動部に入った。真面目に出来なかったと言うのは、団体行動が嫌いだからだ。上手い奴等と下手な奴等とで差ができ、それを上下関係と勘違いするバカが居るから嫌いだ。

 しかし、それは卓球でも一緒だった。

「俺、熱いからあっちいってるわ」

と言って、羽後は親指で湯船の端を指した。

とりあえず逃。

「そうか」

「なーな、そそりんは何部だったぁ?」

「えっと、」

直下、ウザイって顔に出てるぞ。


 湯船に浸かりながら今日のことを思い返した。キャンプファイアー場に向かう途中、加賀美は地図が暗くて見えないと言った。

っちー』

だが、俺には見えていた。太陽の光を目に受けないといっても90%ほどだ。つまり、俺と加賀美の感じている日光量には差があるということ。

羽っちー』

考えられるのは二つ。一つは加賀美の感じない日光量の方が多いこと。それこそ95%ほどに感じている場合だ。そしてもう一つ。それは······

『戸羽っち!』

どうやら、のぼせてしまったらしい。

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