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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
どうやらこれを林間学校編と言うらしい
33/80

林間学校にハプニングはつき物らしい。。

 夏の風物詩について語らせてもらおう。本来風物詩というのは、その季節に感じられる物の事を指す。分かりやすく言うと、その単語を聞いて『夏だな』と思うものが夏の風物詩。『冬だな』と思うものが冬の風物詩である。しかし、この場合どうなるのだろう。『熱中症』、『頭キーン』、『コミケ』。

 熱中症。夏を連想させるが、実際は春と夏の間に起こりやすい。急に暑くなれば、対応も遅れるからである。

 頭キーン。頭キーンとは、主にかき氷などのアイス類を口にした時などに起こりやすいく、数秒間頭痛に襲われる現象である。これに至っては、夏より先にかき氷という単語が頭に浮かぶだろう。

 コミケ。コミケとは、コミックマーケットの略であり、冬コミもある。

 これを踏まえ、次の単語について考えてほしい。

 『青春』

 「キャンプファイアー場ってどこだ?」

ペットボトルの入った段ボール箱を持ちながら、羽後は質問する。

「初日に集合したところよ」

「ああ、あそこか。広かったもんな」

「「······」」

会話が弾まない。元々会話の弾まない二人だが、こうも沈黙が続くと気まずいものがある。

「こっちね」

流石に加賀美も沈黙は辛い。が、今話せるのは道案内位だ。

「加賀美さん、そろそろ重い」

普段運動など無縁だからか、羽後の上腕二等筋は限界に近い。

「もう少しでつくはずなのだけれど、ここって」

......あ?

「何処かしら」

マジですか。

 「おいお前、よくそんな状況でもう少しなんて言えたな」

「時間的に考えて、もうすぐだったのよ」

......つまり道などどうでもいいと。

「お前、普段家に籠って外出してねえだろ。一度キャンプファイアー場行ったんだよな?」

「これだけ広ければ迷うわよ」

確かに俺も覚えていないが。

「ったく、どうすんだ。せめて地図でもあれば」

「あるわよ、しおりに付いてるじゃない」

何となくわかってた。

「じゃなんでいままで見なかったんだよ」

どれだけ自分の記憶力に自信があるんだよ。

「一度行ったのよ、覚えてると思うじゃない」

「まあしょうがない。地図でいこう」

「······読めないのよ、暗くて」

へ?今なんて、読めない?暗くて?そんなはず、俺だって暗い。今も絶賛真夜中だ。でも地図くらい読めるぞ。日光が完全に遮られるわけではないし。もしやこいつ、俺より暗いのか?まあいい。悟られるな。見抜かれるな。落ち着け。嘘をつくのは得意だ。

「そうか。じゃあスマホで」

明かりで照らすのは両手が必要なので写真に撮り、画面の明るさで片手で済む。

 

 



。増殖

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