林間学校にハプニングはつき物らしい。。
夏の風物詩について語らせてもらおう。本来風物詩というのは、その季節に感じられる物の事を指す。分かりやすく言うと、その単語を聞いて『夏だな』と思うものが夏の風物詩。『冬だな』と思うものが冬の風物詩である。しかし、この場合どうなるのだろう。『熱中症』、『頭キーン』、『コミケ』。
熱中症。夏を連想させるが、実際は春と夏の間に起こりやすい。急に暑くなれば、対応も遅れるからである。
頭キーン。頭キーンとは、主にかき氷などのアイス類を口にした時などに起こりやすいく、数秒間頭痛に襲われる現象である。これに至っては、夏より先にかき氷という単語が頭に浮かぶだろう。
コミケ。コミケとは、コミックマーケットの略であり、冬コミもある。
これを踏まえ、次の単語について考えてほしい。
『青春』
「キャンプファイアー場ってどこだ?」
ペットボトルの入った段ボール箱を持ちながら、羽後は質問する。
「初日に集合したところよ」
「ああ、あそこか。広かったもんな」
「「······」」
会話が弾まない。元々会話の弾まない二人だが、こうも沈黙が続くと気まずいものがある。
「こっちね」
流石に加賀美も沈黙は辛い。が、今話せるのは道案内位だ。
「加賀美さん、そろそろ重い」
普段運動など無縁だからか、羽後の上腕二等筋は限界に近い。
「もう少しでつくはずなのだけれど、ここって」
......あ?
「何処かしら」
マジですか。
「おいお前、よくそんな状況でもう少しなんて言えたな」
「時間的に考えて、もうすぐだったのよ」
......つまり道などどうでもいいと。
「お前、普段家に籠って外出してねえだろ。一度キャンプファイアー場行ったんだよな?」
「これだけ広ければ迷うわよ」
確かに俺も覚えていないが。
「ったく、どうすんだ。せめて地図でもあれば」
「あるわよ、しおりに付いてるじゃない」
何となくわかってた。
「じゃなんでいままで見なかったんだよ」
どれだけ自分の記憶力に自信があるんだよ。
「一度行ったのよ、覚えてると思うじゃない」
「まあしょうがない。地図でいこう」
「······読めないのよ、暗くて」
へ?今なんて、読めない?暗くて?そんなはず、俺だって暗い。今も絶賛真夜中だ。でも地図くらい読めるぞ。日光が完全に遮られるわけではないし。もしやこいつ、俺より暗いのか?まあいい。悟られるな。見抜かれるな。落ち着け。嘘をつくのは得意だ。
「そうか。じゃあスマホで」
明かりで照らすのは両手が必要なので写真に撮り、画面の明るさで片手で済む。
。増殖




