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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
どうやらこれを林間学校編と言うらしい
27/80

林間学校に青春なんてなかった

 一日が終わる。それはまあ普通のことだと思う。が、高校二年のイベントだ。色々な所で色々なことが起こるかもしれない。巻き込まれないようにしないと......

 一日目、12時30分。昼食。羽後は一時リア充化の件もあってか、全くスケジュールを把握していなかった。

 「スケジュールを把握していないなんて、さすが友達のいない暇人」

「はいはい今時手帳も持ってませんよ。えっと、この後二時間の休憩をとり、班長は部屋の人分のお茶を...これは関係なくて、部屋の掃除をしておいて下さい。これはもうやった。することねぇな」

「やっぱり暇人じゃん!」

木原、その突っ込みは痛いからやめて。

 まあ、実際楽に越したことはない。それに、個人的にだが俺にもやることはある。そう、

Wi-Fiパス入手だ。

 俺が糸佳徒に言った『心当たり』というのは、犯人のではなく、犯人を見つける方法についてだ。ここは食堂、つまりWi-Fiが飛んでいる。つまりここでスマホやらのWi-Fi機器にさわったやつが全員容疑者になるということだ。さっきから糸佳徒と二人で観察しているが、流石に林間学校に来てスマホを触る奴はいない。

 「ゲムシヨ」

いた。

「おいちょっと東雲さん?林間学校に来てオンラインゲームですか?」

俺たちが言えることではないが。

「えっと、つい」

「Wi-Fiとかは心配ないし」

「何で?」

よし、こいつに教えてもらおう。

「凌がカード持ってきた」

お前か、お前だったのか。

「誰にも見られていないはずよ、あなたと先生が話しているときだったから」

「手助けしちゃった!てかあの時いたのか」

「窓から入った」

戦法まで被ってる。

「糸佳徒ぉぉ」

「では、カードを渡してもらおう」

「いいよ、その代わり」

「条件付きかよ」

「このカード戻しといて」

あ。都合のいい男みたい。


 食堂裏倉庫。五人の男女が暗闇で騒いでいた。

 「ログボゲットぉ!林間学校だからできないと思ってたよ」

「東雲、パソコンまでもってきてんのか」

「糸佳徒もじゃん。ね?」

糸佳徒はすでにネットの世界に入り込んでいた。キーボードをカタカタとならし、ものすごいスピードでコメントをうっている。そこに水菜が、

「えーっとなになに、Sousou『レジェ武器ゲットしたお』Sin『まじか、試そー』tappy『よっしゃ、何処にするよ』Sousou『砂漠でおk?』konakona『おけおけ』Sin『すぐいく』tappy『イベント?』Sousou『いや、ドロップから..』mahoutukai『うぃz、いwきwまwあwすww』tappy『徹夜決定』Sousou『悪い、僕無理だ』mahoutukai『よーじ?』Sousou『ちょっとな』って、ほとんどわかりません」

「要するに、いい武器がてに入ったから砂漠で試そう。俺も欲しい、どうやっててに入れた?みたいな感じだろ」

「羽後さん、ゲームやってるんですか?」

「たまにな。ていうか、よく付いてきたな、怒られるかもしれないのに」

「暇だったていうのもあるんですが、皆さんだけ起こられてる間私一人じゃないですか」

「たくましい」

「成恵の方は、銃のゲームだね」

「悪い凌。少し静かに」

性格変わってるよ。

「はい、一位」

「は?百人だぞ、この短時間で」

「皆がやりあうの待ってたら時間かかるし、つまんないじゃん」

32キル...


「あー楽しかった。またこようね」

「また来んのかよ、テーマパークみたいなのりで」

ま、楽しかったからいいけど。

 「あ、じゃあ今夜星見ませんか?見張りも少なそうですし」

「木原、一回悪い事したらまたしたくなったのか?」

「私はいいと思うのだけれど」

「加賀美、お前も楽しそうにするな」

「何処にする?」

「糸佳徒、お前もか」

「じゃあ、男子側の丘の所で」

結局、ここにいる全員ノリノリだった。


 「戸羽遅い」

「自分のバンガローの裏集合なのに一番遅れるなんてね」

「陽キャ達寝ないんだよ」

「ノックするわけにもいかないですしね」

「糸佳徒は?」

あいつは先にバンガローを出たのにここにいない。

「先に向かった」

「じゃあ、私たちも行きましょう!」

「静かにね」

 星が輝いている。でもそれは俺にとって、もう当たり前の事だった。いつも暗く星が輝く空。今見えている空は、いつも見ているのとは明るさ、多さが違った。

 「ねえ、戸羽君。私、小さいときから星に詳しいの」

「······」

話しかけてきたのは凌だった。皆とは距離をおいて、会話が聞こえないようにだろう。

「夏にも、昼に冬だったりの星座が見えるから」

「なるほど」

「でも、こんな多くて綺麗なのは初めて」

確かに。昼は少しだけ太陽の光を感じるから、三等星ほどが限界だろう。

「月が...何でもない」

「何?」

「いや、なんでも」

 「あれ、夏の大三角形じゃない?」

木原が指差す。

「そうね、デネブ、アルタイル、ベガ」

「凌ちゃん詳しいの?」

「これくらいは...常識よ」

そこに東雲が

「水菜習わなかった?」

「あれ、そうだっけ?」

まあ、小学校の授業なんて忘れてるわな。


 凌がとなりに座った。そしてわざとか、一回座ってから距離を置いた。

「戸羽君。私、あなたと、その、」

お?

「友達になってもいいと思ってる」

まあそうだよな。そこだよな。

「俺に拒否権はないしな」



 一日が終わる。明日、朝明るくなっていても、太陽があったとしても、俺は俺。そこだけはきちっとしておこう。ただ、明るくなったとして、何かが解決したことになるのかどうかはどうでもいい。俺にとって、事実だけが事実だ。それにしても疲れた。普段家にずっといる俺に、遠出はきつい...

「し、凌さん隣!羽後さん寝ちゃってます!」


なんか、青春って漫画とかで読むといいなぁって感じがするけど実際に起こると自覚ないよね。

起こったことないけど。


もし無人島に持っていくとしたら、何を持っていきますか?実際に持っていないものでも可能。

羽後「三億円」

  理由·生き延びたら自分のものになるから、その金で生きていく。


この無人島に~は、八馬(やま)さんのです。気になる方は「ドラゴセイバー」で。


「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」

          戦場ヶ○ ○○○さん

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