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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
どうやらこれを林間学校編と言うらしい
26/80

林間学校に来てまで、ゲームするの止めません?するけど

 バンガローの中。そこは、陰キャに占領されつつあった。

 まだ昼前だというのに布団が敷かれており、こっそり持ってきたというパソコン、ゲーム機が置かれていた。

 「布団は日が当たらないところ、つまり中心部に敷くといい」

「そうだな。コンセントあるぞ糸佳徒、使わないのか?」

「電気を使いすぎるとバレる可能性が高まる。僕の荷物の中の黒い紙袋を開けろ」

 羽後は言われた通り黒い紙袋を探す。

「うわっ」

とても重かった。何が入っているかは大体予想できた。

「モバイルバッテリー?」

そう聞くと、ニヤリとこちらを見て、

「ああ。二十個あるはずだ。三日間これで乗り切る」

 凰磨にバンガローを掃除をしておいてくれと頼まれ、のんびり行っていた。

 こういう仕事、俺らにぴったりだな。

 「よし、じゃあ俺は玄関を...お前、リュックから出てきた黒くて薄っぺらい板は何だ?」

「パソコン」

「見ればわかるわ!なぜここにあるかって聞いてんだよ」

「そんなこと言って、お前もゲーム機持ってきてるだろ」

「え...普通だろ」

この流れが正常である。


 このバンガローは、布団六枚をギリギリ敷くことができるくらいの大きさだが、羽後の班は幸運にも五人なので、中心に敷いても面積は十分に残っている。まあ、夜になれば端に移るのだが...

「さて、一日モバイルバッテリー六個使用可能。一個は半分ほど使ったので一人一日三つあれば十分だと思われるが、問題はこのパソコンだ」

「どれくらいの消費量か、一度ギリギリまで使ってモバイルバッテリーで充電してみるというのはどうだ?」

「ある意味賭けだが、消費電力を把握しておくのも良いか」

 林間学校に来てまでネット環境から抜け出すことの出来ない二人の姿が、そこにあった。


 「Wi-Fiあったぞ」

ドアを勢いよく開け、糸佳徒に話しかける。

「何処にだ?」

「本部だ、先生共が寝泊まりする。スマホで調べた」

「パスワードは?」

「しっかりかかっていた」

「大丈夫だ。良い案がある」


 本部前。偵察に来たときWi-Fi機器の場所は把握している。三番目部屋の食堂の奥、台所の窓際。

 後は糸佳徒に言われた通りに...

『まず、食堂近くに入る先生をどける。そうだな、できるだけ辻褄があってた方がいい。“掃除道具を探しにきた„でどうだ?ただし、箒、塵取りなどは倉庫にあったため、ゴム手袋だな』

······了解、隊長。

「すみません先生、今暇なんで掃除してたんすけど、ゴム手袋とかってあります?」

「ゴム手袋か、食堂にあるかな」

バカ先生!何で掃除に使うのに食堂の、そうだ。

「先生、食堂には流石にないと思います」

「あ、そうそう。じゃあトイレか」

よし、食堂奥のトイレに...

 耳にはマイク内蔵のワイヤレスイヤホン。

 『実行の合図は一回叩くだ』と言われており、とりあえず叩いてみる。

「先生、無さそうですんで、諦めます」

「ああわかった。掃除は良いことだその心がけは続けると良い」

「はい。ありがとうございます」

罪悪感しかないが、その場を去る

『緊急事態発生、Wi-Fi機器にカードが刺さっていない』

なっ?

「よく探したのか?他の機器じゃ、」

『いや、確かにこれのはずだ。IDも一致』

「もしかして先生が」

『それはない。あんな小さいカードまで管理しないだろう』

つまり...

「あっ」

『どうした?』

「心当たりあります」





今回は、草


コメントなどは受け付けております。してくれたら嬉しいのです。



思うこと


「Wi-Fiは、ライフラインだ」

by糸佳徒相馬(いとかと そうま)

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