林間学校に波乱は付き物なんて誰が決めたんだ
林間学校。それは、この住良木高校において一二を争うイベント。のはずが、俺達陰キャにとっては『どうでもいい』とまではいかなくとも『どうなってもいい』的な事を、そろそろ感じてきている。
というのも、我々陰キャにとって、学校のイベントとは『リア充が成立しそうな』が前につくのである。
現に、一年の体育祭。俺が邪魔した告白の件。わざとじゃないがこっちにも非はあった。いや、ねえよ。人が出入りするとこで告白すんなし。
話がずれたが結論としてこの場合、『めんどくさいことに関わりたくない』が一番正確であろう。
バスの中。一番後ろの真ん中という目立ちそうな席に座るも、誰からも話しかけられないという事態に困惑して、なんて。中学生の俺だったらそうだっただろう。だが、今の俺は違う。この目立つ席の方を向こうとした瞬間、外の景色を見る。そうすれば目があって気まずくなることもないし、外の景色を見ることで無口をアピールし、『あいつとは喋りにくそうだな』と思わせるというダブル効果。
「ねぇ、外の何を見ているの?」
窓に写っていたのは景色ではなく、木原水菜という女子だった。
「あれ、おまえ違うクラスじゃ」
成る程、俺に会いに来たのか。
「私のクラス、バラバラになってるんだよ」
何となくわかっていました。
しかしバラバラになるというのはきつい。知り合いがいないと気まずい雰囲気が流れるだけのバスになる。まて、俺は今もじゃん。
「よかったー羽後が居てくれて」
な、名前に呼びだと?こいつって陰キャなんだよな
「なあ、ちょっと聞いていいか?」
「うん、何?」
「陰キャ?」
「どっちかって言うと元陽キャ女子の成り上がりコミュ障······みたいな?」
なるほど、だから俺の脳が無意識に拒否反応を。
「でも、陰キャになって、嫌だった事はないなぁ。皆からは『逃げた』とか言われるけど、自分ではそう思ってないし」
「むしろ、ちょっと気が楽になった」
本人がそう言っているのだから、そうなのだろう。
「なんで、陰キャに、その、走ったんだ?何もなしに来るはずがない」
「中学の時、スポーツでちょっとね」
「上手い人が下手な人を見下して、貶して、壊して。それが嫌になった」
部活カースト、あるあるだな。
「イタズラもあったし、いじめだって。それ以来、運動部に入るのを止めた」
そんな潔い木原には、この言葉を。
「一個の集団から向けだすのは勇気がいる。その勇気に立ち向かったんだから逃げたんじゃないと思うぞ、知らんけど」
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言わせて。
「逃げる事に勇気がいる場合、それを乗り越えたのだから、それは逃げず立ち向かう事と同じ経験だと思う」
by作者。




