調子に乗った陰キャの末路
「あついな」
羽後が今いる場所それは、
「トバっちーなんか歌えよー」
陽キャの巣窟、カラオケだった。
別に陰キャがカラオケに行く事を否定しているわけではない。むしろ、陰キャの方がカラオケに向いてると思う。アイツら歌うまだし、陽キャと違って気を使わずにどんどん歌うし。でも、カラオケ友達といったことねーな、インキャのグループにすら入ることのできなかった俺に行く資格なんてなかった。ヒトカラ?一人で行くのは、その、ね!?
「じゃあ、」
どうしよう、なに歌う、若者に流行りの俺でも歌える曲!?よし、ここは。
「百点採りに行きます」
四日前。
「考えって、なに?」
ベンチに座り、こちらに問いかける爽やかイケメン、『こさおー』こと、湖佐治 凰磨。
なんだよーやっぱこいつイケメンだなー、姿勢良いししゃべり方丁寧だし顔良いし顔良いし。全く世の中は不公平だ。だからみんな異世界に行きたがるんだ。もちろん、俺もいきたい。おっと、ヲタクが出てしまったよ、でも実際いいことないしなー陰キャなんて、異世界にいっても陰キャですよ。どうせ、駄目な女神エトセトラをつれてこつこつ借金······おっと、話がずれちゃったよ。
「まあ聞け。つまるところ、糸佳徒とお前が仲良くすると、『何であいつと』みたいな空気になり、ありふれた科目で学校最強みたいなことになりかねん。それでもお前は仲良くするために同じ班に入りたい」
「途中から何をいっているのか分からなかったが、そのとうりだ」
「糸佳徒を陽キャグループの奴らの中に入れてもギスギスするだけ。ならば」
方法は一つ。
「俺がお前とめっちゃ仲良いふりをする。その為に、陽キャグループの中に一時的に入る」
待って、結構難易度高いこと言っちゃった。この陰キャの塊にも入ることのできなかったくそぼっちに、学校の人気者、リア充グループには入れるわけがない。
「まってくれ、それだと」
「お前の言いたいことは分かってる。それについては大丈夫だ。林間学校が終わって、自然崩壊」
「ひとつ言わせてくれ」
「何だ」
「糸佳徒は、同じミスを繰り返すような奴じゃないとおもうぞ」
「え、今なんて言った?」
「何でもない」
普通、陰キャ男子と言うものは、女子とのメールという行為の時、文章がキモくないか、変じゃないかを考えに考え向いて、自分にとっての最善の文章をあみだし、送信ボタンを押すのに時間をかけ、やっと送信する。それでも送信してから後悔して、過去の自分を殴りたいと何処かの元中二病見たいに地面を殴りどうしようもない現状を理解するも、やっぱり諦めがつかず、次の文章を考えるということになる。だが、
東雲>>凰磨について任せっきりだけど大丈夫?手伝うことがあったら、なんか言って。
<<コミュニケーション〔一級〕について
東雲>>無理に決まってんじゃん。どーせ戸羽、女子とメールするときめっちゃ緊張してるでしょ。
<<ああ、してるな。今はしてない。お前、女子である前に陰キャだから。
東雲>>電話は?
<<絶対無理。
と、このように陰キャは別のようだ。
東雲>>まあ、林間学校の他の事は木原さんと凌とでやっとくから。
<<ああ。こっちは任せろ。
なんて、かっこつけたが、まじで出来そうにない。
そして、時は現在に。
「トバっち、なに歌うの?」
こう、馴れ馴れしくしてくるのが同じクラスの男子。金城 唆執。
「百点、取れるの?」
真面目に聞いてくるなんとも人に騙されそうな隣のクラスの女子。上本 アリア。
では、期待に応えるとしましょう。君が代。画面にそう現れた瞬間、全員が「え?」と声を発した。
「きーみーがーあーよーおーはー」
さて、結果は、
『93.110』
「百点採りにいくって、そう言うことかー」
こう言ってるこいつは皆さんご存知。告白男の直下 直樹。
まさかこんなところで会うとは、それも運命。shine。シャインじゃない方ね♪
それはともかく、これが俺のとった行動の結果。君が代はみんな知ってるし、点も採りやすいから点を採るための曲選択だと考えるだろう。だから、疑われない。だから、
「いやー惜しかったねー」
となる。そしてここで
「次は百点を採る」
と言っておくことで、またこう言うのを歌うアピール。そうだな、次は『赤とんぼ』にしよう。
ありがとうございました。毎回毎回短い五分アニメ (二分オープニング、二分エンディング)みたいな感じになっておりますが、マダマダぜ、全然大丈夫なんで、心配される筋合いなんて、ないんだからねっ!
一言
「言わせてください。めっちゃ大変」
by 陽キャの相手をする世界の陰キャたち。
「わかるー」
「ほんとそれ」
「頑張ろう」
「陰キャにも需要はある」
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