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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
林間学校の準備より、明るい青春野郎の相手の方が忙しい
15/80

どうやらイケメンのキャラ設定にも、真面目な過去はあるらしい

 朝。からの学校。からの教室の席。窓の外を見ながら、こんなことを考える。

 いい加減、暗い登下校にも慣れてきた。今なんて凌や東雲にバレないように小細工まで出来るようになった。まだバレていないと思う。絶対、十中八九、多分。すると、

 『ドンッ』

 と机を叩かれる。

「ねぇ、戸羽。凰磨と組んだって噂本当なの?みんな話してる」

話しかけてきたのは斜め前の席の、ってこいつ、体育祭の倉庫で告白された奴じゃん。え、なにまって。次は凰磨狙ってんの?このクソビッt

「まだ組んだって訳じゃないですけど。えっと、誰さん?」

なんなら、こいつ同様、一方的な圧力とも言える。

京殻きょうかくそう。本気で言ってる?こっちは告白されるの邪魔されて腹立ってんだけど」

いや、反省はしてるよ。防げないよね。

「でもなんであんたたちとなんか?」

こちらとしても迷惑なんだが、湖匙も、お前みたいな陽キャ女子も。ちょっと人気者と陰キャが話しただけでこの騒ぎ。暇なのか、こういう話題がないと生きていけないのか。

「しらん。本人に聞け」

「それが出来ないからあんたに聞いてんじゃん」

何という自分勝手、というかこれは『空気勝手』だな。クラス、学校の空気に流され、誰に頼まれたかもわからない状況で情報を聞き出し、拡散する。個人に自己意識がないため、主犯が『みんな』イコール『空気』なのだ。だからもし、空気によるいじめなどが起きた場合、敵は掴むことすらできないもの。『みんな言ってるから』で終わり、歯向かえば『なにあいつキモい』となる。でも、少なくとも俺は、空気なんて読まないし、流されるつもりはない。

「ていうか、半嫌われ状態の俺と話してて、大丈夫ですか?」

「わたし、嫌われ者と話しても嫌われないから」

みんなに好かれるタイプの、

みんなに優しい女の子。

だったら『全然嫌ってないよ~』って否定しろよ、俺がクラスの輪に入れてない証拠だな。俺みたいなやつが噂流しても無駄だと思って本音で話してるな、実際無駄だが。クソッ

 羽後は席から立ち上がり、一言

「お前らの青春の話題に、俺たちを巻き込むな」

迷惑だ。

「へ?今なんていった?」

「い、いや、何も」

大きい声で陽キャに反論できない自分が嫌になる。

 昼休み、女子は三人で、糸佳徒は一人で、羽後は、

「凰磨、話がある」

隣のクラス。

周りの女子がごそごそと話しているのがわかる。

「いいよ、もう食べ終わったから」

じゃ、また後で。なんて挨拶をクラスの仲間にするイケメン。

まるで、俺が来るのを予想していたかのごとくもう弁当箱は空。

「誰もいないところで」

 校舎と校舎の間、間庭。広葉樹が一本あり、囲うように外側の向きで丸いくすんだオレンジのベンチがある。二人はそのベンチに腰を下ろし、話に入る。

「僕は中学の頃、酷いことをした」




てぃーえいちあいえぬけー わいおーゆうえくすくらめーしょんまーく


今回の名言


「天才も努力してるし、沢山失敗してる」

                   by 戸羽とば 羽後ひばる


「失恋とか?」

      東雲 成惠          

「もう沢山」

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