推理なんて大層なものではないが、真面目に考えたつもりである
妹の言う攻略の鍵とは、イケメンの過去を探ることだった。なぜ、あのイケメンはわざわざこんなグループに入ろうとするのか。それにまつわる過去を。
今日もいつもと同じように三人で学校に行く。女子二人組が前を歩き、後ろで羽後がのらりくらりと着いていくのだった。
これ、『三人で学校にいく』が言葉的に間違っているような、結局ボッチじゃねーか。
「そういえば羽後、班のメンバーどうなった?」
東雲が言う。
「そうね、私も気になっていたの」
······凌、てめえ、昨日お前が逃げたから話ついてる分けねえだろ。
「しらん。あのイケメンと友達ってわけでもねえしな」
「あのイケメンって?」
「東雲さんには言ってなかったわね。ええと、あのリア充。名前はなんでしたっけ」
そういえば、名前知らない。
「自己紹介もできないなんて、高スペックが聞いてあきれるわ」
「いや、あいつの場合『自分の名前くらい知ってるだろう』なんて思ってたんじゃ。それに、俺らも名前言ってなかったしな」
いくらコミュ障でも自己紹介をしていなかったのは事実、こちらの落ち度である。
「もしかしてそのイケメン、マラソン大会一位だった人じゃない?」
東雲さん流石です。
「名前は知らないけれど」
東雲さん流石です。
「俺ら全員知らないのかよ」
まって、じゃあ後一人、女子共がさそった女子の事はあの時点で誰も知らなかった。だからその女子は除外される。つまり、
「原因、分かった」
謎は、ほぼ解けた。
休み時間、メール。
東雲>>イケメンの名前分かった。『胡匙 凰磨』
<<Think you 東雲、後はこっちで。
加賀美>>私たちが誘っておいた女子の名前、教えておくわね。木原 水菜メールアドレスは、、、
<<オッケー。ありがとう
メールだと気軽に話せるんだがなぁ。
「よし、行くか」
そうして、羽後は隣のクラスのドアを開けた。
「あ、あの相馬さんいますか?」
そしてこの態度である。
「僕だよ」
「あ、」
下を向いていたから気ずかなかった。
「胡匙凰磨って知ってるよな」
「ああ、あの生け簀かないくそイケメンか」
どうやら知っているらしい
「知ってるのか」
「中学が一緒」
「なるほど、それで?」
「それだけ」
マジですか。せっかくの推理が。こいつだと思ったのに。まてよ
「何かやらかしたとかは?」
「少なくとも、僕はあいつに関して何か思い当たることはないだが」
だが?
「あちら側には有るかもしれんな」
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どもです。
This 「Meigen」
「あっちが友達だと思っていたら友達なんて、そんな甘いもん通用しない。一方的すぎんだろ、水をあげるから実をならしてくれるんだ。水をあげなかったらそいつへの思いは枯れる」
by 戸羽 羽後
「たまには真面目なこと言うのね」
加賀美 凌




