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俺たちの青春に明るさはなかった  作者: あるば
林間学校の準備より、明るい青春野郎の相手の方が忙しい
14/80

推理なんて大層なものではないが、真面目に考えたつもりである

 妹の言う攻略の鍵とは、イケメンの過去を探ることだった。なぜ、あのイケメンはわざわざこんなグループに入ろうとするのか。それにまつわる過去を。

 今日もいつもと同じように三人で学校に行く。女子二人組が前を歩き、後ろで羽後がのらりくらりと着いていくのだった。

これ、『三人で学校にいく』が言葉的に間違っているような、結局ボッチじゃねーか。

「そういえば羽後、グループのメンバーどうなった?」

東雲が言う。

「そうね、私も気になっていたの」

······凌、てめえ、昨日お前が逃げたから話ついてる分けねえだろ。

「しらん。あのイケメンと友達ってわけでもねえしな」

「あのイケメンって?」

「東雲さんには言ってなかったわね。ええと、あのリア充。名前はなんでしたっけ」

そういえば、名前知らない。

「自己紹介もできないなんて、高スペックが聞いてあきれるわ」

「いや、あいつの場合『自分の名前くらい知ってるだろう』なんて思ってたんじゃ。それに、俺らも名前言ってなかったしな」

いくらコミュ障でも自己紹介をしていなかったのは事実、こちらの落ち度である。

「もしかしてそのイケメン、マラソン大会一位だった人じゃない?」

東雲さん流石です。

「名前は知らないけれど」 

東雲さん流石です。

「俺ら全員知らないのかよ」

まって、じゃあ後一人、女子共がさそった女子の事はあの時点で誰も知らなかった。だからその女子は除外される。つまり、

「原因、分かった」

謎は、ほぼ解けた。


 休み時間、メール。

東雲>>イケメンの名前分かった。『胡匙こさじ 凰磨おうま

<<Think you 東雲、後はこっちで。

加賀美>>私たちが誘っておいた女子の名前、教えておくわね。木原 水菜メールアドレスは、、、

<<オッケー。ありがとう

メールだと気軽に話せるんだがなぁ。

「よし、行くか」

 そうして、羽後は隣のクラスのドアを開けた。

「あ、あの相馬さんいますか?」

そしてこの態度である。

「僕だよ」

「あ、」

下を向いていたから気ずかなかった。

「胡匙凰磨って知ってるよな」

「ああ、あの生け簀かないくそイケメンか」

どうやら知っているらしい

「知ってるのか」

「中学が一緒」

「なるほど、それで?」

「それだけ」

マジですか。せっかくの推理が。こいつだと思ったのに。まてよ

「何かやらかしたとかは?」

「少なくとも、僕はあいつに関して何か思い当たることはないだが」

だが?

「あちら側には有るかもしれんな」



=========================

どもです。


This 「Meigen」


「あっちが友達だと思っていたら友達なんて、そんな甘いもん通用しない。一方的すぎんだろ、水をあげるから実をならしてくれるんだ。水をあげなかったらそいつへの思いは枯れる」

                                 by 戸羽とば 羽後ひばる


「たまには真面目なこと言うのね」

                加賀美 凌

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