第4回
H28.3/29
『新作のお知らせ』
今月はちゃんと間に合いました!
と言っても本編投稿前なので、正確なことはわかりません。
ということで、軽く紹介します。
作品名は『アウトサイド・オブ・ゲームス』です。
今回の作品のテーマは「ゲーム実況」です。
ご存知の方もいるかもしれませんが、自分はゲーム実況者でもあります。
そこから物語を書くということは、当然そういうものが嫌いな人が嫌悪感を抱くことになりますが、そんなものをやっているからこそ、その立場から一人のゲーム実況者の姿、それを取り巻く人達の人間ドラマを描くことにしました。
実況者としてここ最近沈んでいるので、時期的に、やめておくべきかと迷ったりもしましたが、先月始めの頃から作り始めていたので、後回しにせず書ききりました。
ただ、少し後悔しています。
物語後半では、良くない心境が文章に表れてしまっているからです。
というか、なかなか答えが出せない物語だったと思います。
終始、書きながら頭の中でモヤモヤしてました。
さてそんな話をしたのは、今回の作品にはあとがきというものが存在しないからです。
基本的に短編小説ではあとがきとか、書くことが無いです。前回投稿した作品が思いの外長くなったためにこちらであとがきを書きましたが、あれが正に例外って感じです。
予め内容の説明をしておくと、読む方も心構えができると思いますし、今後もこういう形で予告をして投稿していきたいと思います。
新作短編小説『アウトサイド・オブ・ゲームス』の投稿は、前編・後編に分けて投稿したいと思います。
短編とは言え、1万字以上の物語になったらしいので、それをドンと置くわけには行かないです。読む方も疲れてしまうと思いますし。
というか、1ページに全文が表示されるので、もっと細かく区切るべきなのかもしれませんが、個人的にあまり区切りたくないのでご理解ください。
では、月末──今月は31日ですね。読者さんにはその日の投稿を待っていただくとして、ここからはいつものごとく、余談になります。
紙の本と電子書籍。今の時代で本を読もうとしたら、その二種類から選ぶことになりますよね?
この二つ、人それぞれ好みは違うと思いますが、みなさんはいかがでしょうか?
どちらにも利点はあるんです。だけど欠点もあります。
例えば実物の紙の本の場合、置き場所が必要です。
「置けたとしても探すのが大変!」なんてこともありえますよね。
しかし、紙でしか味わえない感触があります。
電子書籍は場所こそ取りませんが、感触がありません。っていうかずっと見ていると目が疲れます。所詮、映像なので。
だけどもすぐにダウンロードできますし、設定によって読みやすくする工夫もできます。
でもやっぱり、何よりも、場所を取らないことが一番の強みだと思います。
何度も言うようですが、場所ってすごく大事だと思うんです。
自分の場合、読んだ本をしまうのが面倒くさくて積み重ねて置いておいてしまったりします。そうすると、上の本をどかさない限り下の方で下敷きになっている本を読むことはできません。
しまった場合も、押し入れの奥底に入れたものを取り出すのは容易ではありません。
メリットデメリットは色々ありますが、単純に、読みやすい方が良いと思います。たくさん読まれた方が、文章も嬉しいと思いますし。
なので自分は、電子書籍を好んでいます。オススメします。
「だけど、本はやっぱり紙でしょ?」って意見もあると思います。
電子書籍って、紙の本をデジタル化したものだって。
──昔だと、原稿用紙にペンで書いていたのでしょうが、今ではパソコンで文字を打ち込むのが主流です。よって、「電子書籍はデジタル化した文章」という認識は間違ったものになります。
今ではだいたいの作品がデジタル制作なので、電子書籍の方が、もともとの形となります。
例えば、枕にしたいなら……紙の本をオススメします。
あと、好きすぎて本と一緒に寝たいって人も、紙の本です。
言うまでもないことですが……自分の場合はどちらの方が都合が良いか、どちらの方がより楽しめるのか、を考えて選択していってください。
ちなみに、私も全く紙の本を買わないわけでもないです。
めちゃくちゃ好きな本は、そこにあって欲しいんです。
部屋に置いてあるってだけでなんだかちょっと嬉しくなってしまいます。
デジタルというのは、思わず目に入るっていうのが少ないのかな……と思います。
ネットと同じですね。
ニュースにしても、見たいものはチェックするけど、興味ないことはスルーする……みたいな。でも実は、興味の無いものが、今後の自分に大きく関係していることだったり。
便利を求めていくと、横の繋がりが薄くなるのかもしれませんね。今では外出しなくても色んなものが手に入りますし。
互いに影響し合い、不便さを補い合うのが人間だとしたら、いつの日か、他人の存在が必要無くなりそうですね。
電子書籍ならまだ良いですけど、試しに食べ物に置き換えてみますか。
例えば高級な牛肉ステーキ。それと全く同じ味、全く同じ食感のものを食べて、それで満足なんでしょうかね。
もしかしたら栄養は無く、見た目はグロテスクかもしれません。
けど、そういったデメリットも無いかもしれない。
つまり味も食感も、見た目も栄養も文句なしの偽物だったらば……。
──もはや何の例え話かわからなくなってきましたが、結局、実物だかどうか、本物だかどうかなんて関係なくて、便利で優秀なものだったら良いんです。
デメリットが無ければ全てが良い物ってわけではないと思います。
不便でも、よく使うことが大事なんです。よく見ることが大事なんです。
小説の話に戻しましょう。
小説というのは、雰囲気や流れというものが大事です。利便性や優秀さを求めていくと、文字数を極限まで減らす必要があります。
文章というのはまとめることができるものですから。
「まとめるとこういうことです」って言うのは、物語でやってはいけないことです。
作中で表現として出てくるのは良いですけど、物語自体をまとめることは、タブーです。それだとただのあらすじです。
物語は"不便さ"というものが面白さの1つだと思います。試行錯誤し、紆余曲折あった末の結論が面白いんです。
ただ結果だけ言われても、それはただの情報でしかありません。
小説以外のことにも言えますよね。不便さが面白さを生むことは山程ありますから。
スポーツにおけるルールだって、"不便さ"ですし。移動手段としては手間のかかる自転車という乗り物だって、足で漕がなくちゃならないという"不便さ"を気に入る人がいるわけです。
楽器にしても、重くて技術のいるものをわざわざ使わなくても、同じ音をデジタルで出すことができます。
でも実物があり、技術が要るという"不便さ"があるから良いんです。
この文章は物語じゃないのでまとめますね。
電子書籍は便利です。それと比べると紙の本は不便です。
だけど不便さは面白さを含んでいます。
さあ、この話を読んで、あなたはどっちを選ぶ!?
──という問いかけではなく、電子書籍と紙の本をテーマに、考察&持論を繰り広げてみました。
気をつけてください。今回のメインは新作小説の予告です。
余談が多いですけど、そこが重要です。
『アウトサイド・オブ・ゲームス』をよろしくお願いします。