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両親のようだ
自分の名前すらわからない私はとりあえず、周りの音に耳をすましてみた。
あら、今までは私の泣き声がうるさかっただけで、人が居ました。
「見てみろ。僕がアイリスの名前を呼んだから泣き止んだぞ。」
「まぁまぁ、あなたに似て賢いのね。アイリスは。」
頭上から男の人と女の人の声。たぶん、私の名前はアイリスだ。
フムフム、ということは少なくとも日本ではないな。ヨーロッパ辺りかな?
「髪色は綺麗なプラチナだ。君の色を受け継いでいるよ、リリィ。」
「それなら瞳の色はあなたと同じルビーの様な赤色ですわ、ルディ。」
フムフム、どうやらこの二人は私両親のようだ。
って、、、え!?髪色がプラチナってどーいう事!?