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白もあれば黒もある  作者: アリス
故郷との別れ 新しい土地との出会い
5/9

支度

あれから、 およそ七年たった。ジャスティスは十七歳。

あのとき貰った本は、もうぼろぼろだ。嬉しくて、何回も何回も繰り返し読んだせいだろうか。カインドに「もう捨てたら?」と、何度言われたかわからない。

「ジャスティス。もう行くの?」

「あぁ。加齢臭じじいと同じ道に進むなんてな。」

自室で旅の支度をしていたジャスティスに、カインドが問う。

ジャスティスは、あの本を手にして俯いた。

「小さい頃からの夢だったとはいえ、やっぱりここを離れるのは寂しいな。」

「ふふふ。でも、ワールドトリップになったらお別れは付き物よ。・・・・・自分自身ともね。」

カインドは、震える肩を片手でおさえた。だが、震えは止まらない。

「ローンギングは、自分の信念を突き通して死んだんだ。あんたが泣くことはない。」

ジャスティスは旅の支度を終えると、静かに部屋から去った。


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