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プロローグ

数年前に書いたやつをリメイク

続きを書けなくなったから作り直すのだ

「なんでダメなの!やらせてよ!!!」

12歳の少年レオは父親に対して、駄々をこねていた。

彼は大声を上げて、父から許可を得ようとしている。

「ダメなものはダメだ。

 というか大体あんな危険な仕事をやらせられると思うのか?」

父親は断固とした様子でレオを止める。しっかりと言い切り、レオが突く余地を一切見せない。

「って言っても普通にやってたら、危険じゃないでしょ?この前、街に来た冒険者も生きて帰ったじゃん」

レオは父の反応を待つ。

父は彼の言葉に対してため息をつき、呆れながら口を開いた。

「お前はバカか。殉職率知っているのか?」

「殉職率?なにそれ?」

レオはきょとんと首をかしげる。

父は顔をしかめた。

息子の無知に嫌気がさしたのだろう。

そして、真剣な目つきをし、レオの目に向けた。

「いいか。レオ。50%だ。2人に1人は死ぬ」

それを聞いたレオは一瞬青ざめたが、すぐにさっきの純粋な表情に戻った。

そして、声を張り上げてまた似たようなことを言う。

「僕は死んだ冒険者を見たことがないもん!」

「それはお前の周りにいたやつの腕がいいか、運が良いかのどっちかだ。冒険者なんてかっこいい名前してても中身は危険な仕事をする日雇い労働者みたいなもんだ。そんな、夢も希望もない仕事するぐらいだったら、稼げる商人か安定した官僚にでもなるんだな」

我が子を思っての発言なのだろう。

夢も希望もない言葉を12歳という多感な時期の子どもに浴びせる。

レオの表情は暗くなった。

今までの威勢も静まる。

「というか、なんでそこまでして冒険者なんかになりたいんだ?」

「それは……勇者がかっこよくて……」

昨年、魔王を倒したとされる勇者がこの村に帰ってきた。

世界に平穏をもたらしてくれるために戦ってくれた英雄だから、村の人たちは皆歓迎した。

その中で勇者に憧れを抱いたのがレオだ。

彼は小さい頃から勇者の伝記を読んだりしていていつか自分もあんな風になると信じていた。そして、なりたかった。

本物を目で見て、言葉を交わし、なると決心したのだ。

「なんだ。憧れか……。悪いことは言わん。無理だ」

彼は一瞬息を呑み、口の動きが止まったが、すぐに言い切った。

「なんで、そんなにダメダメ言うの!!!父さんは憧れたことないの!!!」

父の目が遠くを向いているように見えた。

しかし、それに反した発言をする。

「ない。そんなことができたら、俺はこんなつまんない村で麦なんて育ててない。もっと夢のある商人でもやってただろうよ」

父親に現実を突きつけられる話をされて、ついにレオの威勢は消えた。

「もういい……」

小さな足取りで玄関に向かう。

元気はないが、行き先は決まっているのかはっきりとしていた。

「おい。どこ行くんだ」

「父さんがそんなこと言うなら、冒険者になって見返してやる!!!」

父親の心配を無視して家の扉をドン!っと開けて、逃げ出すように家を飛び出した。

「レオ、待てっ……」

父はレオを止めようとしたが妻に止められた。

「今は干渉しないようにしましょう」

「だがアイツはまだ12歳だぞ! これからどうするか心配だよ!!」

「大丈夫ですよあなた……。

 あの子ならきっとなんとかしますわ」

そういう彼女の目は子供を想う母親ではなく師匠を尊敬する弟子を見るような優しいまなざしをしていた。


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