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出発日

いつものように寝不足気味の朝を迎える。明日が出発日かー、だったら今日は長旅に備えて準備しないとなと考え、あくびをしながら支度をする。


いつものように食堂で食事を取り、俺とレイラは保存食や長旅に使えそうなものを買いに行き、いつものようにサトラーと熱い夜を過ごす。


そして出発当日になり、俺たちは壊れた玄関にいた。

「皆様、今日が出発の日なのですね、これは寂しくなりますな」

とガイソーが名残り惜しそうに挨拶をしてくる。俺は今日でお別れかと思い

「そうですね、寂しくなりますね」

と思わず敬語が出てしまう。これはやばいとそう思っているとガイソーは何度か深呼吸をして

「あはは、マーク様にもそう思って頂けるなんて光栄ですね」

と少し動揺しながらも普通に答える。おじさん、何て説教したんだろ。そう疑問に思いながら俺は慌てて

「こっちこそ寂しくなると思って光栄だ。なあレイラ、カイ」

と後ろを向くがレイラしか居なかった。

「レイラ、カイはどこに行ったんだ」

「あそこでお話ししてるよ」

と指を差した。その方向をみるとカイは少し離れた場所でミルクーリと袋を持ちながら楽しそうに話し込んでいた。一昨日買った奴の交換しているんだろうか微笑ましい光景だなぁと少し眺めていると急に肩を掴まれ

「マーク、寂しくなるな」

とサトラー涙目で語りかけて来た。俺はこれでサトラーの独演会を聞かなくて済むのかと思い出す。すると解放された喜びなのか寂しさなのか分からないが何故か俺も涙が出てくる。

「マーク、お前も同じ気持ちなのか、次も一緒に呑もうな」

とそう提案してきた。俺は瞬時に

「次があれば全力で前向きに検討します」

と遠回しに拒否をするとサトラーは笑顔になり

「全力で前向き検討してくれるとは感謝しないとな」

と好意的に受け取る。俺は思わず笑ってしまう。


その後もサトラー達と別れを惜しんでいるとカイとミルクーリがこちらに向かってくる

「カイ、残念です。ここでお別れだなんて」

「私も残念だ。でもいつかまた会えるから大丈夫だ」

「ええ、そうですね」

「じゃ、次こそは決着をつけような」

「ええ、そうですね。今回は引き分けでしたが次は勝ちます」

「いや私が勝つ」

「いえ私が勝ちます」

と顔を合わせ、笑うと2人は握手をして

「じゃ、また今度な」

「ええ、また今度です」

と別れの挨拶をしてカイがこちらに戻ってきた。

「もう良いのか?カイ」

「おう、また会えるからな」

「そうだね」

と話し合うと俺たちはガイソー、サトラー、ミルクーリの方に手を振り

「さようなら」「また今度な」「さようなら」

と最後の挨拶をして馬車乗り場に向かうのであった。


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