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分かっても納得はしない

「良い感じって言っていたけど、どうする?」

とレイラが相談してきた。

「私に一発殴らせろ、説明を聞いてもイライラが収まらんからな」

とカイは不機嫌そう答える。まあ仲良しの子を泣かされたら分かっていてもムカつくよなと思いつつも

「気持ちは分かるが今回は殴らないでくれないか」

と提案を拒否する。

「どうしてだ?」

「ここでカイが殴って下手に気絶させたらさ、解決策があるって言っていたおじさんの計画が台無しになりそうかなぁって思ってね」

と俺は諭すように説明するとカイは嫌そうに頷き

「仕方ない、今回だけは殴らないでおいてやる、それでどうするんだ?」

「どうするの?マーク」

と聞かれた。俺はどうするか悩み、良案じゃ無いけど思いついたので

「まずはレイラが突撃する、それと同時に俺は良い感じに服がぼろぼろになる魔法の準備をする。そしてレイラには俺の魔法に当たって欲しいと攻撃している時におじさんに伝える。そしてさっきみたいに弾いてもらう。その後、カイが突撃する振りをしておじさんの横を通り抜けてもらい、そのまま俺の魔法の射線から離脱するっていうのはどうだ」

レイラは頷き、カイは渋々承諾してくれた。


相談が終わり、俺たちは戦闘態勢を取る。俺はまずレイラに

「レイラ、よろしくな」

と指示を出すとレイラは頷き

「じゃ予定通り行くね」

と大剣を構え直し、さっきの様に大剣の腹をおじさんに振り下ろした。俺はそれをみて、呪文を唱える構えを取り、流れを見守る。すると予定通りレイラは弾き返されて俺の方にに親指を立てた

「じゃ、カイ、よろしくな」

「わかった」

と若干不満そうに返事をして突撃する。

「へえ、次は小さな嬢ちゃんか、さあ来い」

と予定通りおじさんはそう言ってきた。俺も予定通り『土の礫』の魔法を使おうと集中しようとするが

「やっぱり、ムカつく!!」

とカイが言い、そのままおじさんの腹に頭突きをする。するとおじさんは少し吹っ飛び、壁に衝突して

「話しが違うじゃねえか」

と言いながらがくりと倒れる。俺は魔法の発動を止め

「カイ、殴るなって言ったろ」

と軽く注意するがカイはすっきりした顔で

「殴ってない、頭突きしただけだ」

と屁理屈を捏ねてきた。やったもんはしょうがない、カイがすっきりしたのならいいかと思いつつ、安否確認をしようと倒れたおじさんに近づく。するとおじさんは俺に気づき

「おい兄ちゃん。騙し作戦とはやってくれたな、騙すなら最初から言ってくれよな、って言ったら騙し作戦にはならんけどな」

とおじさんは笑い始めた。


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