カブキモノとウツケモノ
カイに着いて行き、屋敷を出ると般若っぽいお面をつけた奴がサトラーに刀を向けて
「貴様が子供を攫っていた犯人であるか」
と冷静に言うとサトラーは頷き
「私が全部やった事です。この家とは関係ありません。ですので私だけを連行してください」
と落ち着いた声で返す。
「ほう、それは本当か。隠し立てすると碌な事にならぬがそれでも良いのか」
と静かな口調で問い詰めるとサトラーは静かに頷いた。その瞬間
「私の所為なんです。連れて行くのは私にしてください」
とミルクーリは叫んでいた。
「ミルクーリ、どうしてここに」
「すみませんお父様」
するとお面の男がミルクーリの方を見て、首を傾げ
「それはどういう事だ」
「サトラーは私を遊ばせるために私に気づいても別の子を攫って行ったんです」
と言いながらお面の男に近づいて行った。俺たち3人は万が一に備えてミルクーリの後に着いて行く。するとお面の男は頭を掻きながらこちらを見て何かを呟いた後
「へえ、こんな小さなお嬢さんが犯人っていうのかい」
とさっきまでの口調とは変わって煽る様に言うと
「はい、ですので連行するなら私にしてください」
とミルクーリはサトラーとお面の男の間に立ち、俺たちはミルクーリの横に立つ。
「お嬢様は関係ありません、どうか三人と共にお下がりください」
「嫌です。下がりません」
とミルクーリは涙目になりながらもお面の男からサトラーを守る様に両手を広げる。するとお面の男は頭を掻きながら、ミルクーリに刀を向け
「ならお嬢さんを連行しなくてはな」
とまた煽る様な口調で言う。するとカイがミルクーリとお面の男の間に行き
「ミルクーリに聞いてた話とは違うな、お前の方がミルクーリを泣かせる悪い奴ではないか」
とお面の男を睨みつけながら怒った口調で言うと
「そうだね、子供を泣かせる何て悪い奴だね、最低だね」
とレイラもお面の男を睨みつける。
「そうだな、立派なお面付けているのに最低な奴だとはその立派な面が泣くと思うよ」
と俺も睨みつける。
「ははは、俺を悪い奴というのか。面白い、なら俺を倒して証明してみろよ、そっちが正義でこちらが悪とな」
とお面の男が刀を構えたので俺たちも戦闘態勢をとる。




