敬語は苦手です
「皆様、お待ち致しました。お口に合うか分かりませんが当家の自慢のシェフが作りました、自慢のお茶菓子です」
とサトラーがテーブルにクッキーやらケーキを並べて行く
「美味しそうだね、カイ」
「そうだな、あばずれ」
と2人は今にも食いそうな勢いで見ていた。するとサトラーはニッコリと笑いながら
「そんなに喜ばれるとはこちらまで嬉しくなりますね」
とお茶菓子並べていく。並び終えると
「あばずれ、食うぞ」
「そうだね、カイ」
と手を出そうとするとサトラーは笑いながら
「カイ様、レイラ様、少しお待ちになってください。今お茶を入れますので」
と言うとティーポットとティーカップを台車の上から取ると優雅にカップにお茶を注ぎ
「私が入れた粗茶ですが、一流の茶葉なので味は保証出来ますよ」
とテーブルに置くと
「サトラーさん、食べても良いですか」
「サトラー、食べて良いだろ」
「お召し上がりになってください」
とサトラーの許可が出ると2人は食べ始める。俺は今日は散々食ってきたせいでお腹空いて無いのでお茶をゆっくり飲む。すると
「皆様にお伝えしたい事あります」
とサトラーが真剣な顔で言ってきた。2人も食べていた手を止めサトラーに注目すると
「これから、領主様であられる、我が主人がお嬢様を保護したお礼で来ますが皆様に一つだけ注意して欲しい事があります。それは我が主、ガイソー様は敬語を使うのは良いんですが使われるのは非常に苦手でして敬語を使われると気を落としてしまいます。なので皆様は主人に話す時はタメ口になって頂きたいのです」
と謎の注意をしてきたが俺たちは頷き
「大丈夫ですよ」
と俺が代表して受け答えをすると
「それは安心しました、後私も敬語を使わなくなるのでその点はご了承してください、では主人をお呼びいたしますのでそれまでごゆるりとしてください」
とサトラーが部屋を出て行く。俺たちはお互いの顔を見合わせて首を傾げているとすぐにドアがノックされ
「ガイが来たから開けるぞ」
とサトラーの声が聞こえてきた。サッ君、怖えなと思いつつ俺たちは一度顔見合わせて
「「良いよ」」「良いぞ」
と一斉に返事をすると
「じゃ、入るな」
とサトラーは丁寧に扉を開けて入ってくる。するとサトラーは
「こいつがガイ君だ。みんなよろしくな」
と紹介をするとガイソーは頭を下げて
「ああ、皆様よろしくお願いします、この館の主人で領主をやっております、ガイソー・バスクートと申します。今回は娘を保護していただき感謝しております。お礼になるか分かりませんがどうかご食事も我が家でして行ってください」
と敬語を使ってくる。俺は返事しないと思い
「いえいえ、人として普通の事をしただけなのにお食事までいただくなんてとんでもないですよ」
と相手の敬語につられて思わず敬語を使ってしまう。




