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違和感に鈍感

少し元気の無いカイと一緒にレイラの所に行くと

「あっ、カイ探したんだよ、どこに行っていたの」

と手を振ってきた。するとカイは少し考えているような表情をしていたので俺が代わりに

「路地裏にいたんだよ」

と説明するとカイは頷き

「そうだ、私は迷子になっていた」

「大丈夫なの」

「おう、大丈夫だ問題ない」

「良かった。じゃ気を取り直して早速デザートを食べに行こう」

とレイラが元気良く手を空に突き出すとカイは少し残念そうに拳を空に掲げていた。俺は少し違和感を感じつつ、レイラの後に着いて行く事にした。


カフェみたいな雰囲気の店に着くとレイラが嬉しそうに

「カイ、ここではこの地方で取れる果物を使ってケーキを作っているんだって」

「知っておるわ、ここの名物グレープルンとなオレンジュナがふんだんに使われたケーキだ美味しいぞ」

とカイが得意げに言うとレイラは首を傾げ

「なんで知っているの?」

と質問するとカイは目を泳がしながら

「さっき、食べたからね」

「そうなんだ、じゃ別なのにする?」

と提案するとカイは全力で首を振り

「いや、食べた方が良い、絶対食べた方が良い」

と力強く言ってきたのでレイラは頷き

「カイがそこまで言うんなら、食べた方がいいね、じゃ行こうか」

と俺たちは店の中に入る事にした。


店の中に入り、席に座り店員が注文を取りに来ると

「すみません、全メニュー3人前ずつで」

とレイラが頼む。レイラすげーなと感心しているとカイが驚いていた。


ケーキがきたので早速食べ始めようとするとレイラが真剣な顔をしていたので

「どうしたんだ、レイラ」

「うん、ここのオレンジュナと私の家のオレンジュナどっちが美味しいかなって思ってね、では尋常に勝負だ」

と農家の娘らしく対抗意識を燃やすとレイラは真剣な顔になりオレンジュナを一口食べる。すると幸せな表情になり

「私が馬鹿だった、どっちが上なんてつけるなんて、どっちも美味しいで良いや」

と必死にパクパク食べていたので今の茶番は何?と少し呆れつつ俺もケーキを食べる。


その後ケーキを三皿食い、満腹になったのでいつも通り2人の食事を眺めているとカイが三皿食って満腹そうにお腹をさすっていたので

「カイはもう食わないのか、体調悪いのか?」

と尋ねるとカイがしばらく考え込んだ表情をした後、閃いた顔をしながら

「別な所で食ってきたからな」

と言うとレイラは少し不満そうな顔で

「えー、カイだけずるいよ、次はそこを案内しないと許さないからね」

「分かった、安心しろ、次は案内してやるからな」

「じゃ、楽しみにしているね」

「おう、任せろ、満足させてやる」

と約束を終えるとレイラは再び幸せそうにケーキを食べ始める。


レイラがケーキを全部食べ終えたので会計を済まて店を出るとカイが俺たちを見て申し訳なさそうに

「行きたい所があるんだ、良いか」

と呟いてきたのでどうしたんだろうと思いつつ

「そんな申し訳なさそうに頼まなくて良いよな、レイラ」

「そうだよ、行きたい所があるんなら行こうよ」

とカイの提案を受け入れると

「じゃ、ついてきてくれ」

とカイは嬉しそうに先導するのであった。


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