先輩の誘い
門を通って中に入るとレイラが拗ねた表情で
「カイ、何で、私の事を褒めなかったの?」
「あばずれなんか褒めるか、だってあばずれだぞ」
「だから、あばずれってなんなの?」
「それはだな」
とカイが説明しそうだったので、俺は体を激しく動かして
「そういえば、レイラ、お腹空いてるか?」
と話題を変えると、
「さっき、食べたから、少しは持つかなと思ったけど、限界みたい」
と言うと同時にレイラのお腹が鳴ったので俺は
「クエストの報告のついでにギルドで食うか」
「良いよ、それよりも早く、行こうよ、もう限界だよ」
と急かされたので、急ぎ足で行く事にした。
ギルドにつき、俺は報告しようとカイを下ろし、レイラにカイを預けようとしたら後ろから
「その子はお前らの子か?いつの間産んだんだよ」
と声をかけられたので俺たちは振り返り
「あっ、ダンテさんこんにちは」
「何だ、ダンテか」
「レイラ、こんにちは、それにしてもマーク何だとは何だ、先輩に対して失礼じゃないか」
「いつもの挨拶じゃないか」
「そうだけどよ、たまには礼儀良くしたって良いんじゃないか」
「考えておくよ」
「考えるだけだろうまあ、礼儀云々は本当はどうでも良いんだけどよ、その子どうしたんだ?」
と聞かれたので今日あった事を説明すると、ダンテが驚いた顔で
「スキルが人にかよ」
「俺も最初は驚いたけど、なったもんはしょうがないと今は思っているよ」
「マーク、お前、妙に肝が座っている所あるよな」
「あれに比べればね」
「女神に会ったという話か?」
「そうだね、所でダンテはこの街にいるんだ」
と言うとダンテは指を鳴らしながら
「そんなの大会に決まっているだろう、今回こそ、優勝して、姫さまを倒して王様になるぜ」
と気合い満々に言っていたが、俺は無理だろうと思いながらダンテに
「優勝は出来るかも知れないけどさ、冒険者最強の姫さまを倒すなんて無理だろう」
「そんなの戦ってみなきゃ分からんだろう、今回の大会お前も出るんだろ、だったらお前もそのくらいの気迫で挑まないとな」
「イヤ、俺は今回でないつもりだけど」
「お前、今回出ないのか、レイラはどうなんだ?」
とダンテがレイラに話しかけたら、会話している間に注文していたのか、肉を持っていた、レイラは肉を食いながら
「ゴク、わちゃ、ゴク、私は出るよ、優勝出来なくても、良い成績残せれば賞金出るし」
「レイラはでるのか、なあ、マークも出ようぜ」
とダンテは俺の肩を抱き言ってきた、俺は肩を抱かれた事で、そういえばカイはどうしてるんだとカイの事を思い出し、カイを探すとカイはレイラの隣りで椅子の上に立ち、ご飯をもりもり食べていたので安心しているとダンテが
「どうしたんだ、マーク、黙って?」
「いや、なんでもない、俺はやっぱり出ないよ、応援しとくよ」
「そうか、出たくなったら出ろよ、そっちの方が面白そうだし、じゃ俺は遊んでくるぜ」
と言って去って行った。
その後、俺はクエスト報告をして、レイラ達の元に戻ると、大量の皿が積み上がっており、
「レイラ、お前、どんだけ食うんだよ」
と文句を言うとレイラは首を横に振り
「半分くらいはカイが食べたよ」
と言うのでカイを見てみると、美味しそうに食べていた。




