ファンの声
試合会場に繋がる通路を歩いていると
「左手の方から現れるのは、精密魔術のマーク選手です」
と呼ばれ、そろそろかと緊張していると
「レイラと別れろ」「この試合でくたばれ」「パックさんやってください」
とレイラのファンもとい俺のアンチが大声で叫んでたいたのでレイラの追っかけはすごいなぁと呆れていると少し、緊張が和らいできた。
俺はよし!!と気合いを入れ直し試合会場へ向かう。
試合会場に着くとパックがこちらを見て
「声援っていうか何かすごいな」
と若干引き気味に言ってきたので俺は苦笑いしながら
「レイラのファンはすごい熱心ですからね」
「そうか、まあ、あまり気にすんな」
「そうですね」
と言うと俺は準備運動を始める。
準備運動が終わり、気合いを入れ直していると
「では両者、準備はよろしいですね、では対戦相手に一言」
と司会が言うとパックが先手を取り
「あの夜の電撃は効いたぜ、そのせいで昔冒険者だった血が騒いできやがった。だから今日お前と戦える事に感謝してる。だから、早めに倒れるなよ、今日は楽しもうぜ」
と言ってきた、良い口上だなと感心しながら何を言おうか迷いながら
「分かりました、俺がその血を二度と騒がないように今日冒険者としてのあなたに引導を渡します」
と我ながら良い口上が出来たのではと喜び、体をほぐす。
しばらくした後、司会がいつものように言ってきたので俺は司会の言葉を聞かずに銅鑼の音に集中する。
相手を視界に捉え、どうやって動こうかと決めていると
ゴーォン!!
と銅鑼の音が響き渡った。




