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経験者は語る

勝利者インタビューはカイが放心状態であったため無くなり、カイが放心状態のまま退場口に向かったので俺たちは心配になりカイを迎えに行く事にした。


試合が終わった選手が出てくる所で待っているとカイがやってきて少し泣きそうな顔で

「どうしようどうしよう、マーク、ブライアン、大丈夫かな」

と言ってきたので事情を聞こうと

「カイ、とりあえずあそこのベンチに座ろうか」

と俺は提案し、3人でベンチに座る。


ベンチに座り、俺はカイに

「どうしたの、カイ」

と聞くとカイは少し泣きそうな顔のまま

「そのな、試合始まる前は相手を倒すなんて余裕だろうと思っていたんだ、だけど試合が始まったら、どうやって人を殴るんだろうと分からなくて、焦ったんだ、だけど、最後、あの技が意外と速くてな、どうしようと迷って手で押し返そうと前に出したらな、ブライアンが吹っ飛んで行ったんだ、それを見て、自分が人を傷つけたかもしれないと思ったら、なんか何も考えられなくなったんだ」

と事情を話してくれた。

大会参加に慣れててなんとも思わなくなったけど俺も最初の頃そうだったな、カイを大会に参加させたの失敗だったなと色んな事を考えていると

「分かるよ、カイ、私も最初はそうだったよ」

と頷きながらレイラは言い、続けて

「最初の試合、私は対戦相手で女の人に当たったんだ、最初私もカイと同じようにどうやって殴るんだろと思いながら相手の攻撃を受けていたんだ、だけど相手の人が『君、どうして攻撃を受けているばかりで反撃しないんだ、つまらないじゃない』と言ってきたんだ、そう言われた私は素直にどうやれば人を殴れるのか分からなくてと言うと相手の人に『ハハハ、そうかそうか、良い事を教えてあげてる。君は今、対戦相手にとても失礼な事をしている、大会ではね殴るより殴らない方が失礼だよ。だから相手に敬意を示す為に殴りな』と言われてね、私はそうなんだと思い、それから対戦相手に敬意を持って殴る様にしたんだ、だから大丈夫だよカイ!」

と過去の話をするとカイが少し泣きそうな顔のまま

「大丈夫かあばずれ」

と言うとレイラはカイの頭を撫でて

「大丈夫だよ」

と優しく言うのであった。


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