やっぱり私だってしたい
やったよな…あっ!やべえやちまったと戦々恐々しながらトウマの顔を見る。するとそこには平然としているトウマがいた。俺は反撃されない様に一回後ろに飛んで距離を取る。やっぱりこうなったかー、俺の屁の臭さ足り無かったか、嬉しい様な悔しい様な、まあ俺の匂いは臭く無いって事で良いかと現実逃避的な考えをしていると
「臭いな、とても臭いな。だが私には効かないな」
とトウマが嘲笑ってきた。はあやっぱり俺の匂い臭かったのか、それよりもうーんどうしようこれ以上策が無いよと考えているとトウマが鼻をスンスンさせ
「動揺してる匂いだ、もしかしてもう策が無いのか」
と勝ち誇った笑みを浮かべる。もう無いよどうしよう、握りっ屁以上の現代知識はあるのかと考え込む。
「何も喋らないって事はもう策なしだろ。なら早く終わらせてやる」
とトウマが俺に突っ込んできた。俺は打開策を考えるあまり一瞬動きが遅れ、接近を許してしまう。これは避けるの無理かなと思いながらトウマの攻撃を待つ。するとすぐさまにトウマが殴りかかってくる。俺はトウマの拳を両腕でガードする事にした。
ドガッ
と鈍い音と共に両腕にトウマの拳が当たる。『パワー』使って無いのに結構痛いな、これはルール決めの甲斐があったなと思いながら、後ろに飛ぶ。だがすぐにトウマが突っ込んでくる。俺は斜め後ろに飛ぶがトウマがすかさず突っ込んできて腕に殴りを入れる。これは一々飛んでいたら体力的にきついかと思いながらトウマの攻撃を避ける。何度かトウマの攻撃を避けていたら心の中から声が聞こえてきた。俺は心の声に集中しながらトウマの攻撃を避ける。そしてまた何度か避けているとはっきりと聞こえてきた。
(おい、お前、いや、私。何で攻撃を避けるのだ)
と文句を言ってきた。俺は心の声に耳を傾けてお前は誰だと問いかける。
(おい、君、いや、私。誰だとは寂しいではないかな)
と別の奴が呆れた声で言ってくる。俺は混乱しつつやっぱり誰と問いかける。
(おい、己、私だぞ私だぞ。私だろう)
とキレた口調で言って来る。だから誰だよと文句を言うと
(((私はマークが参考にして真似してきたラスボスの魂達だ!!!)))
と心強く、宣言してくる。俺が参考にして真似してきたラスボスってもっと多かったよなと思っていると
(多かったら会話があちこちに行くだろう)
と最初に出て来たラスボスが文句を言う。ああそれはそうだと納得する。
(それでお前、いや私。何故苦戦ごっこをしている?)
と呆れた様に言う。いやだって攻撃出来ないしさ、無理ゲーじゃない?と質問する。
(いや、君、いや私に言いたいのは何故苦戦ごっこをしているのだと)
と二番目に出てきたラスボスも呆れる。いや、倒す方法もう残って無いし
(己、私。本気で言っているのか?)
と三番目に出て来たラスボスも呆れた様に言う。いや、どういう事?と首を傾げる
(お前、いや私。本気でわからない様だな。目の前に居るのは誰だ?)
と一番目ラスボスが問いかける。俺はすかさず綺麗な獣人の女性と答える。
(君、いや私。君は何をしている)
と二番目ラスボスが問いかける。俺はすかさず決闘と答える。
(己、私間違えているぞ)
と三番目ラスボスが呆れる。俺はどういう事?と質問する。
(((経緯はどうあれ綺麗な獣人と触れあっているのだ)))
ときっぱりと言って来る。俺はそうだったと感心する
(ようやく気づいたかお前、いや私)
と一番目ラスボスがやれやれとする。でもさ、相手の攻撃が結構痛いんだよと弱音を吐く
(相手の攻撃が痛い?なら覚醒すれば良い。なあ、君いや私)
と二番目ラスボス笑ってくる。俺にそんな癖ねえよと弱気になる。
(己、私。覚醒とは癖を言っているわけでは無い)
と三番目ラスボスが指を指してくる。どういう事だよと質問する。
(お前、いや私。ゴウ先生の訓練を思いだせ)
と一番目ラスボスが自分の頭を指差す。俺はゴウ先生の訓練を思い出すが思いつかない。
(君、いや私。世話が焼けるな。ゴウ先生が魔法を思い出すと良い)
と二番目ラスボスが呆れる。俺はゴウ先生の使った魔法を思い出し、でも『円形守君』なんて使えないしここで使う場所なく無いと質問する
(己、私。違う、そこじゃない。九代目と言っていただろう)
と三番目ラスボスがキレてくる。えっとえっとそうかと閃く。
(((そうだ『パワー』を覚醒させて自分の魔法にしろ。ラスボスを参考にしているのなら簡単だ!)))
とラスボス達が叫ぶ。俺はそうかと決心して、現実に戻る。するとトウマがこちらに突っ込んでくる俺は後ろに飛ぼうとせず『パワー』のかけ直しをして腕でガードする態勢を取る。そしてトウマが俺の腕を殴る。痛みを感じない。これは成功かと思っていると
(お前、いや私!それが成功だと思うのかーー!)
とキレてくる。どういう事ですか成功したじゃないですかと質問する。
(君、いや私!呆れたよ!君は相手のモフモフさえ感じない『パワー』を発動したのだ。それを成功と言えるのは獣人に愛が無い、唯の愚か者だけだよ)
と心底呆れてくる。俺はそうか愛かーと反省する。
(己、私。そうだ、愛を自覚した今ならちゃんとした『パワー』を発動させる事ができるのではないか)
と優しく言って来る。そうだやろうと思いながらまた現実に戻る。そしてトウマが殴ってくる。俺は一回今の『パワー』で拳を受けて受けて後ろに飛び、『パワー』いや、愛を心に『パワーオブモフモフ』を発動する。そして俺は自分の力を信じてノーガードになる。




