ラスボスじゃなくてもこんな感じ
レイパパの凶悪なボケに対処しつつ、シシノイノのハムやらジャーキーをつまみに親父の秘蔵酒やロジ村から仕入れた香草酒をしばらく呑んでいると体がふわふわしてきた。旅の疲れが出たかなぁとあくびをすると
「マーク。眠そうだね、今日は無理せずに寝たらどうだい」
「馬車移動で疲れてんだろ、だったら今日は早く寝て、明日呑もうぜ」
と親父とレイパパが笑いながら声をかけてきた。俺はもう一度あくびしながら頷き
「そうだね。そうするか。じゃ、俺は部屋に戻るから。おやすみ」
と俺は立ち上がり部屋へ向かう。
部屋の中に入ると昔から使っているベットがあった。懐かしいなぁと思いながら、親父かレイパパが運んだであろう俺の旅の荷物をベットの上から退けて、床に置く。よし寝るぞとベットに横たわり、目を閉じる。下から笑い声が聞こえるが疲れているせいか気にならない、さあ寝るかなとあくびをすると
「ロウ、、、、、、、いるの〜、お、、、、、、、、、、な〜」
といきなり、変な声が聞こえてきた。俺は思わず目を開けて周りを見渡す。気のせいだよなぁと思いつつ、目を瞑る
「ロウナちゃん。おじじだよ。今すぐに声を聞きたいなぁ〜、可愛い声を聴かせてよ〜」
とさっきより変な声がはっきりと聞こえてきた。俺はなんだなんだと思い起き上がる。
「ロウナちゃんおじいちゃんだよ〜。話そうよ〜」
と俺の荷物の方から変な声が聞こえてきた。俺はどういう事だ?と思いながら荷物を探る。
「ロウナちゃん〜」
と金属の球体から変な声が聞こえてきた。俺は姫様とのやり取りを思い出す。
「ロウナちゃん〜、お声を一声だけ聴かせてよ〜」
と変な声が聞こえる。これは王様の声かな?今姫様は携帯に出れないのかな?と思いながらこれをどうしようかなと考える。
「ロ、ウ、ナ、ちゃ、ん」
と王様?の悲痛な声が聞こえる。俺は可哀想だなと思いつつ姫様との約束を叶えるには絶好の機会かなと思いながら
「王様?こんばんは。姫様の代わりに自分が話し相手になりましょうか」
と声をかけながら、同郷の人とどんなの話が出来るのであろうかと少しワクワクしていると
「お前は誰じゃ!ロウナはどこにおる!」
とキレられる。姫様、話通して無いのかなと思いながら
「姫様に言われて無いでしょうか、自分は」
「貴様!どこにやったロウナを!」
ともう一度キレられる。どういう事?と思いながら
「自分は姫」
「ロウナはどこじゃ!ロウナはどこじゃ!」
と王様?が大声で言う。どういう事だよと考えながら
「自分は」
「ロウナはどこじゃ!どこじゃ!どこじゃ!」
と錯乱してるかの様に騒ぎ出す。俺の話を聞いてくれと願いながら
「だから自」
「ロウナはどこじゃー!」
と絶叫する。うるせーと思いながらどうしようかなと考えていると
「マーク、どうしたんだい。大丈夫かい?」
とリビングの方から聞こえてきた。この状況どうすんだよと頭を抱えていると
「仲間がいるとは、、貴様!賊か!ロウナをどこにやった!」
とまた大声で言う。この状況どうすれば解決できんだよと思いながら一か八かこれにかけるかと
「俺は転生者だ!」
と大声で言い切る。これで冷静になってくれるよなと願っていると
「そんな事はどうでも良い!ロウナはどこじゃ!」
と俺の願いは虚しく、また大声でキレる。もう詰みじゃねと呆然としていると
「マーク、本当にどうしたんだい」
「マーよ、何を騒いでいるんだよ。疲れて高揚してんのか」
と親父とレイパパが部屋に入ってきた。




