衝撃の事実
暗い夜道を歩きながら、どう挨拶しようかと悩んでいると実家にたどり着く。まあ普通で良いかと思いながら
「ただいま!」
と少し大きな声を上げながら玄関を開け、家族の迎えを待つ。だが家族の迎えは無かった。俺は少し不思議に思いつつもリビングなら家族がいるだろうと思いリビングに向かう。少し歩くとリビングへと繋がるドアにたどり着く。俺はもう一度かなと思いながら
「ただいま」
とドアを開けるとそこには俺の親父とレイラのパパが外よりも暗い表情をしながらテーブルに座っていた。俺はどういう状況?なんで母親の代わりにレイパパいるの?と必死に考えていると親父とレイパパがこちらを向き
「おかえりなさい。マーク」
「おかえり。マー」
ととてつもなく低いテンションで返事をして下を向く。なんで二人とも異様にテンション低いんだよ!それにこの空気何?重すぎる!ああ、この場所にいたくねー!こうなったらレイラの家に避難した方が良いなと考え
「ただいまって思ったけど、何かあれだからレイラの家行くよ。じゃねー」
とドアを閉めようとする。すると二人はもう一度こちらを向き
「マーク。お父さんを見捨ててお前もあっちに行ってしまうのかい」
「マー。お前はあっちに行くんじゃない。俺を見捨てないでくれなあ頼むよ」
と悲痛の叫びを上げる。俺はこの空間にますますいたくねーと思いながら可哀想だし事情だけは聞いてみるかと
「それでなんで異様に暗い顔なの」
と質問する。すると二人が同時に互いの顔を見て
「ライがいらん事言うからだよ」
「こいつの心が狭えから」
とさっきまでとは違いキレた口調で言う。何なの何で急にキレてんのと思いながら
「親父、レイパパキレるなって。で、どういことなの?」
ともう一度質問する。すると二人は互いに睨み合いながら
「ライが主張するからこうなってしまった」
「お前が譲らずに破棄しようとしたからこうなったんだろ」
とさっきよりキレた口調で言う。俺は二人の言葉から状況を察しようとするが全く分からない。だがそれよりも二人がキレてる状況をなんとかしないと駄目そうだなと思い
「これ以上キレるなら、俺はレイラの家に行っちゃうよ」
と脅してみる。すると二人は
「マーク。それは駄目だよ。見捨てないでくれよ」
「そうだぞ、マー。見捨てないでくれ」
と悲痛の表情を浮かべながら言う。これならちゃんと聞けるかと思いながら
「で、どういこと?」
と改めて質問する。すると二人が互いに睨み合う。俺は牽制するかの様に
「レイラの家」
と呟く。すると二人が悲痛の表情を浮かべながら
「ここは私で良いか?ライ」
「ああ良いぞ。マウロ」
と頷き合う。これで状況が分かるかと思いながら親父の方を見る。すると親父は口を開き
「実はなカイをどっちに泊めようとライと争っていたらね母さんがな『教育に悪いからあんた達とは関わらせないわ、今夜はレイラちゃんの家に泊めさせてもらうから』と怒ってな」
と親父が言うとレイパパは頷きながら
「そして俺は家の中に入れなくなって、マーの家にいるって事だ」
と説明する。そんな事起きてたんだと思いながら
「しょうもない事で争うなよ」
と俺が笑うと二人は俺を見て
「しょうもないと言わないでくれよ。マーク。一大事でしょう」
「しょうもなくねーよ。マー。大事な事だろ」
と必死に訴える。俺は二人の必死の訴えがなんだかおかしくて更に笑うのであった。




