策を乗り越える
「おーー!!やっぱり会長は最高だな!こんな俺を許してくれたし、こんな俺をちゃん呼びしてくれた。もうやっぱり会長は最高だ!もうこの服は洗えないぜ!そうだ!ヤリス!門番を今から一人でやっててくれないか!俺はこの服を額縁に飾るために今から木を切ってくるぜ!じゃ行ってくるぜ!」
「ちょ!行かないでくださいよ!兄貴〜!」
とヘイターとヤリスが元気に騒いでいた。ヘイターちゃん、どんだけ俺の評価高いんだよと安心しながら廊下を歩いていると
「やっぱり、駄目だったかー」
とぺドルフがため息を吐いていた。
「ぺッちゃん。どういう意味?」
「いやね、ヘイターってあの通り、マーク、いえ会長の評価が異常に高いでしょ」
「うん」
「だからさ、このままじゃヘイターの将来怖いなぁと思っていたんだよ、だから今回たまたま丁度よくマークが来ていたから、これは良いや利用してやろうとマークがだらしなく捕まるまで待っていたんだよ、それなのに」
とため息を吐く。その言葉が引っかかり
「ええと、っていうことは俺がだらしなく捕まる所を見てたの?だからあんな都合よくペッちゃんが来たの?」
「そんなの当たり前でしょ、そんな都合良く助けが来るわけないでしょ」
「えー、ペッちゃん」
「えーって言わんでよ、ヘイターのためだったんですから。そんな話より今回はどうして、村帰って来たんだ」
「村へ戻って来たのは杖を作って貰おうとしてだよ、ああそれよりも何か良くない噂があるって聞いてここに来たんだけど」
と少し真剣な顔で言う。するとぺドルフも真剣な顔をして
「なるほど、あの噂話を聞いて来たんですか。長くなりそうなので座って話しましょうか」
「うん、良いよ」
と俺たちは昔作った話し合い部屋に向かう。
話し合い部屋に着き、それぞれの椅子に座る。するとぺドルフがこちらを向き
「ではマーク、私たちがあんな噂を本当にやると思いますか」
と自信に満ちた顔をして聞いてくる。俺は頷きながら
「獣人を籠絡するのはやりそうだなと思った」
「ちょっと、マーク。それは俺たちならやりそうだけどそれもやってない」
「やってないなら良かった」
「良くないですよ。やってないその噂のせいでどんな被害が出てると思いますか」
「どんな被害出てんの?」
「会員にロジ村の恋人がいる奴が何名かいるんですがその噂のせいで親に会うの止められています」
「それはきついな」
「でしょ、更にロジ村で獣寵会の会員とばれると追い出されてしまいます」
「それもきついね」
「そうですよ、追い出されてしまうせいで広場で遊んでいる獣人の子供を眺めるという私の日課が出来ないんですよ。それはきついきつい、ああ、獣人の子を眺めたい。ああ、眺めたい」
とぺドルフが少し暴走状態に入る。いつも通りだなぁと笑った後
「何でそんな噂が流れているの?」
「それが分かれば苦労しませんよ」
「そうか」
と頷き、少し考えた後
「じゃ、俺が何とかしてみるよ」
「何とかするってマーク、なんとか出来るのか」
「出来ないかもしんないけど会長としてやんないとねと思って」
と笑顔で答えると感心した様な顔で
「流石はマーク、いや会長。ではよろしくお願いしますよ。私の日課のために」
「うん、分かったよ。じゃこれで今日は帰るよ」
と立ち上がると
「マーク、ゆっくりとしていかなくて良いのか」
「まあ、長く滞在する事になるから今日は良いかな、それよりも両親に帰ってきたと言わないといけないし」
「そうか、じゃマークいや、会長。よろしくお願いします」
「あんまり、期待しないで待っててくれよペッちゃん」
と俺は話し合い部屋を出て行き。家へ帰る事にした。




