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私が考えた完璧の理論

「懐かしいなー」

と俺は獣寵会の建物を作ったりした記憶や皆んなで騒いでいた記憶を思い出しながら歩く。しばらく歩いていると記憶とは少し違う建物が見えてくる。こんなに立派だったけ、ここで良いのかと思いながら獣寵会本部に向かっていると玄関前にスキンヘッドの男と角刈りの男が立っていた。知らない人だなもしかして最近入ってきた人かなと考えながら近づくと2人はこちらに気付き

「おい、てめー誰だよ。獣寵会に何か用があんのか」

とスキンヘッドの男が警戒する様に話しかけてきた。もしかして会長である俺の事知らないのかと思いながら、まあ昔の様にラスボスぽく振る舞うかと考え

「人に名乗る前に自分から名乗るのが礼儀というものではないのかな」

と自分が考えうる完璧なラスボスっぽい丁寧な口調で返事をする。すると角刈りの男は頭を下げて

「すみません、家の馬鹿が。そうですよねまずはこちらから名乗るのが礼儀ですよね」

と申し訳無さそうに謝る。おお、やっぱりラスボスになりきれば良いんじゃない理論は偉大だなぁと考えていると角刈りの男は頭を上げて

「まず、俺から紹介します。俺の名はヘイターです。ここで門番をやらせてもらってます」

と自己紹介を終えるとヘイターはスキンヘッドの男を睨む。スキンヘッドの男はヘイターに向かって頷いた後

「俺の名前はヤリスと言いやす。兄貴と同じく門番やってます」

と頭を下げる。聞いた事無い名前だなぁやっぱり最近入ってきた新人かと思いながら

「これはこれはご丁寧に、君たちが挨拶をしたからには私も挨拶をしなくてはね、私の名前はマークだ。ここで会長をやらせてもらってる者だよ」

と紳士的な挨拶をするとヤリスは驚いた顔をして

「本物の会長か!初めて見るぜ」

と興奮していた。凄くドヤ顔をしたい気持ちを抑えながら

「じゃ、そういう事で中に入るよ」

と歩き出そうとするとヘイターが俺を制止した。

「おい、あんた本物か?」

と怪訝そうに睨みつけてくる。偽物な訳無いだろう、そもそも獣寵会の会長を名乗る偽物なんていないだろうと考えながら

「本物だが、どうしてそんな事を聞くんだい」

と軽く返事をすると

「いや、以前ね。会長を偽っていた奴がいたって聞きましてね。もしかしてあんたもそういう類いの人かなと思いまして」

と俺を更に見つめてくる。そんな奴居んのかよ、誰だよ、そんなしょうもない事をすんのはと思いながら

「私は本物だが何故偽物だと思うんだい」

「いやね、以前、副会長からこんな話を聞いたんですよ。会長は次ここに来る時は美人な獣人の彼女を連れてくると言って旅に出たって」

と説明してくる。ぺドルフちゃんにそんな事を言って旅に出たなーと懐かしんでいると

「でも、あんたには美人な獣人の彼女がいねー。そこが怪しい」

と誰もいない空間を指差す。人間には無理な事もあるよねと思いながら

「そんな簡単に美人な獣人の彼女が出来る訳がないだろう」

と首を横に振ると

「いや、会長はそんな事を言わないね。俺の理想なんだからよ」

とヘイターは認めないのか首を横に振る。俺への評価高すぎないと思っているとヤリスが俺を睨み

「じゃ、こいつは偽物って事で良いんだな、兄貴」

「ああ十中八九な」

とヘイターは俺の事を警戒する。俺は十中八九の一かニの部分だと思うなーと思いながら、2人を落ち着かせる為に待て待てのポーズを作りながら

「落ち着きたまえ、私は本物だよ。ヘイターちゃん、ヤリスちゃん」

といつも会員を呼ぶ時の様にちゃん呼びをする。するとヘイターが俺の事を凄い形相で睨みながら

「おい、てめえ!今!何て言いやがった!」

と本気で怒った様な口調をしてきた。

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