してもしなくても結果が同じ事は多々ある
終わったか?試合終了したかと考えながら目を背け続けているとファルが俺の肩を掴むのをやめ
「なるほど、壊れちまったかそれなら隠さずに言ってくれよな、無駄にキレちまったじゃねか」
と優しい口調で言う。俺は助かった〜逆転ホームランか〜とほっとしながら
「そうなんだよ、大会でぽきっとなっちゃってね」
と壊れた経緯を緊張からの解放のせいか気の抜けた声で説明する。するとファルが俺の顔を凝視し、また肩を掴んで
「っていうことは杖を回収しているんだよな」
と少し嬉しそうな声で聞いてくる。俺はその言葉を聞き、そういえば投げ捨てた後、どこに行ったんだろう、もしかしてレイラ達が回収しているかなと考え、レイラの顔を見る。レイラは一瞬首を傾げたがすぐに首を横に振る。次にカイを見てみるとカイはすぐに首を横に振る。なら回収してないかと思い、俺は恐る恐るファルを見て
「あの武器って武器なんですよ」
とさっきまでしていた作戦をダメ元でしてみる。するとファルは笑いながら俺を見て
「無駄にキレさすなよ、マーーーク」
とキレた口調で言ってくる。俺はその笑顔と言葉にひれ伏し
「すみません、試合の後気絶してしまい杖の行方は分かりません」
と目を背ける。するとファルはため息を吐き
「マーク、何で誤魔化そうとすんだよ。気絶したなら早く言えよ。無駄にキレさすなよ」
と優しい口調で伝えてくる。おおこれはグランドスラムかと安心しながら
「そうなんだよ、恥ずかしいけど気絶しちゃったよ」
と明るく話かける。これで肩の荷が降りたとほっとしていると肩が熱くなってくる。熱い熱いと肩を見てみるとファルの手の甲が真っ赤になっていた。
「えーと、何でスキル発動させているんですか」
と恐る恐る質問してみるとファルが笑顔で
「マーク、お前よ、俺の事をどう思っているんだ」
「どう思っているってどういう事ですか?」
「いやな、必死になってな武器を壊した事や無くした事を隠すって事は。俺を武器馬鹿だと思っているんじゃないか」
と質問される。俺は昔からファルって武器馬鹿だよなぁと思いつつも
「あのーファルって、ファルなんですよ」
と目を泳がす。するとファルは思いっきり笑顔で
「早く言えよ、言わないと温度を上げるぜ」
と少しキレた口調で聞いて来る。俺は今日何度目かの諦めをしてから
「昔からそう思っています」
と目を背ける。ファルは大笑いをした後、『炎の腕』を解除し
「ハハハ、冗談だ。これに懲りたらもう隠し事はすんなよ。次は許さねーからな」
と俺の肩から手を離した。




