ラン
魔術基礎の授業時間になったので俺はゴウ先生の授業を受ける為に校庭へと着く。
「来たか、マーク君。それじゃ早速授業に入ろうと思うけど準備は良いかい?」
「はい、それでゴウ先生の授業って何をするんですか。体術とか護身術ですか?」
と質問をすると先生は親指を立てて
「いいや、ランニングさ」
「ランニングですか?」
と俺は意外な答えに思わず聞き直した。すると先生は笑いながら
「そうだぞ。ランニングだ。自衛の為に逃げるにしてもまずは基礎体力をつけて出来るだけ長距離を走れるようにならんとな」
と説明を聞き。そりゃそうかと納得する。
「それじゃ、走る為に準備体操してから行こうか」
「はい」
と俺たちは準備体操を始める。
準備体操が終わると先生が「走ろうか」と校門方面へ向かって行ったのでついていく。
校門から学校の外へ出ると先生が俺の方を見てきた。
「そういえば、マーク君。あれから、レイラ君には会いに行っているのかい?」
「ファルとかウィルとかは会いに行っているらしいですけど、、俺は会いに行ってませんね」
「それはどうしてだい?」
と先生が答え辛い質問をしてくる。俺はあんな事を言ったからなと思いながら
「俺が何とかしてやるって言ったのに何も解決出来てないんですよ、今の俺には会いに行く資格何て無いですよ」
と自分に言い聞かせる様に言うと
「何も解決出来てないって事はないだろ、現にマーク君は同じ授業を受ける為に魔法の特訓をして、この授業を受けているのだから」
「いや、こんなのは解決って言えませんよ。だってこれはレイラが望む様な解決方法じゃ無いと思いますから」
「レイラ君が望んで無い解決方法かー、それは果たしてそうかな?」
「え?」
と俺は思わず先生の顔を見る。
「だって自分の為に頑張ってくれているんだよ。それはどんな解決方法だって喜ぶじゃ無いのかな?もし仮に君がレイラ君なら喜ぶだろう」
「それはそう思うかもしれませんけど、でも」
と言い淀むと先生は俺の肩をポンっと叩き
「マーク君、君は自分自身にかなり厳しいぞ。充分頑張っているからさ自分自身を許してあげなよ。それにさ人生って短い様でかなり長いんだよ、納得出来る解決方法を見つけるのは後でも良いと思うぞ。それよりも今はレイラ君に会いに行ける資格を自分自身に与えようぜ」
と笑顔で言っきた。俺は自分自身に厳しかったのかなと少し反省して
「はい、頑張ってみます」
と自分を許してみようと思うのであった。




