一歩
朝の特訓を初めてから2週間が経ったある日の朝。特訓が終わり、ひと休憩していると
「マーク君、今日から俺の授業を受けてみないか」
とゴウ先生が突然の提案をしてくる。
「俺の授業って何ですか?」
「魔力を使わずに自衛する技を身につける授業さ」
「それってレイラが受ける事になる、授業でしょうか?」
とウィルが首を傾げながら聞く
「ああ、そうだ」
「よし、やるぜ!」
とファルが勢いよく答える。すると先生は少し困った顔をしてから
「ファルト君。すまないが今回はマーク君、一人だけなんだ」
と申し訳無さそうに答える。
「どうしてだ?どうしてマーク、一人だけなんだ?」
「マーク君なのは魔法の習得状況で1番上手くいっているのがマーク君だからね。一人なのは魔力を使わないで自衛する授業って初めての事だからこちらとしても戸惑う事があるかもしれない。だから最初は一人、二人だけでやってみたいなという気持ちがあるんだ。ファルト君やる気の所すまない」
と先生が説明するとファルは少し残念そうな顔して
「そうか」
「でも、時期が来たら、その時は声を掛けるから一所懸命に特訓をして欲しい」
「おう、分かったぜ」
「おう頑張ろうな。それでマーク君は今日から授業を受けるかい」
とこちらに視線を向けてきた。俺は小さな一歩が出来たかなと心の中で少し喜びながら
「よろしくお願いします」
と元気良く返事をするのであった。




