話し合い1
ークレス視点ー
コンコンコン
「入っていいわよ。」
「失礼します。」
扉を開け中に入ると既に怒りモードのセレネ様がいる。
覚悟を決めないとダメかもしれない。
扉を閉めて椅子に座る。
本来は許可出るまで座れないがさっさと座れの圧には逆らえない。
「それで…どうだったの?」
「アリアの事ですよね。」
「そうよ。愛称で呼んでるの?」
「許可はもらいましたよ。
セレネ様とアノス副隊長も愛称で呼んでいいと言われてます。」
「わかったわ。
報告を早くして。」
「……思ってたよりも過酷な環境でした。
お洒落な服は一度のみ2度目はないから白のワンピースのみにしてたそうです。
食事に関しても森の中で生活するまでのは……具体的には言いたくなので……使用人以下でした…。
ばぁやと呼んでる人は侍女だと思います。
その方が身のまわりの世話をしてその方以外との接触はなかったそうです。
領主様も監視されていたのか遠目から見るだけだったとか…。」
「へぇ……。それで?」
これ以上の報告は身を滅ぼしそうなんですが…。
殺気を引っ込めて欲しい。
騎士団でセレネ様の殺気に耐えられる人は数が限られてるんですよ。
「……森の中での生活に必要なものはばぁやと呼ばれる侍女と領主様で用意したみたいです。
テントも人部屋分の広さで快適だったとか…。
あとは魔力循環をしてから帝国にきたようです。」
「……そう。」
殺気が消えてくれたぁ。
俺の寿命縮む事ばかりなんだけどな…。
セレネ様はそんな事お構い無しだから諦めてるけど。
「しばらくは帝国で幸せに暮らすと言われました。」
「当然ね。」
「……あと声を出して泣けなくなったのは家や森の中での生活が原因ですね。」
「そうだと思うわ。
なんでまた目が腫れていたのかしら?」
「……過去を思い出しての事です。」
「後で癒してあげないとね。」
「そうですね…。」
「アリアは一人で寝れそう?」
「無理だと思います。」
「…そうよね…。服はどうしたの?」
「持ち物の鞄から出してました。
高価なマジックバックです。」
「アリアを守ってきた人は過保護なのかしら……。」
「同じ事を思いました。」
「ヴァネッサのお店で取り揃えたんでしょ。
でもやりすぎだと思うのは気のせいかしら?」
「それほど娘が心配だったのだと思いますよ。
何も出来なかった事を後悔して逃げてる間は生きれるようにしたかったのでないかと。」
「遅すぎると思うんだけどね。
それでも娘や息子と真摯に向き合っているのならいいのかしらね。」
「そこは俺達じゃ何もできません。
アリアが楽しいとか幸せだと思えるようにしていくだけで良いかと。」
「それしかできないわよね…。
話が来るまではこちらの事は黙っておくわ。」
「その方がいいでしょう。
忌み子説を信じた奴等がどれくらい来るのか考えただけで嫌になります。」
「こちらに来る人の排除は完璧にやってね。
アリアを傷つけるようなことがないように。」
「騎士の名にかけて。」
「戻っていいわよ。」
「失礼します。」
これから詰所か…。
一日のやる事をアノス副隊長に任せてしまったしやる事多そうだ。
気を引き締めていかなくては。




