ここはどこだろう?
散々泣いて眠ってしまったけど今何時だろう?
そしてここはどこ?
起き上がって周りを見ると知らない場所だった。
何故か隣に隊長さんも寝てる。
お父様と一緒に寝る事があったならこんな感じなのかな?
隣にお兄ちゃんもいて…。
夢物語だけどそれでも3人で寝れる日があったらいいなぁ…。
「……お腹空いてきた…。」
「………ん?……」
隊長さんを起こしちゃったかな?
「………おはよう。
よく寝れたかな?」
「はい。あの……ここはどこですか?」
「ここはセレネ様が暮らしてる辺境伯のお屋敷だよ。」
「……セレネ様ってご令嬢だったんですね…。」
「何も知らずに…いや…寝てしまってたからここに連れてきたんだ。」
「何も知らないのは本当なので気にしないでください。」
「そうは言ってもな…。まだ7歳なのだろ?」
「……はい。」
「それにしては……細すぎるし小さすぎる。」
「それは家での生活の影響です。」
思い出すと悲しくなるなぁ。
ばぁやが居たとしても…。
私がわがままも何も言わないから我慢してるんじゃないかってずっと心配かけちゃってた。
でもあの環境はわがままも言えないよ。
だってご飯だってパンと牛乳があればいい。
たまに出てくるスープは具なんてない。
服もばぁやがお洒落にしてくれても2度目はなかった。
「そんな悲しい顔させてすまない。」
隊長さんの手が頭を撫でてくれる。
ばぁや以外に撫でられるってなかったなぁ…。
「いえ……。本当の事だから気にしてません。」
「君が気にしなくても俺が気にする。」
「変えられなかったんで……。
我慢する方が楽だったんですよ?」
「………。」
「服を取られるのも、ご飯が満足に食べられないのも、外に出れないのも、ばぁや以外誰にも会えないのも。
ずっと……当たり前で……我慢してれば……いつか……。」
泣きたいわけじゃないのになんで?
涙が止まらないの?
「…我慢しすぎてきたんだな。」
暖かい温もりに涙がもっと溢れる。
今隊長さんに抱きしめられてるんだ。
「声を殺して泣くことはない。
辛いも、悲しいも、寂しいも言っていいんだ。
よく頑張ってきたね。」
「……隊長…さん……うわぁぁぁぁん。」
泣き止むまでずっと抱きしめて背中をトントンしてくれる。
この温もりがあれば私は大丈夫だと言える。
それに私を迎えにお父さんもお兄ちゃんも来てくれる。
信じて待つだけの私だけど…。
もう我慢しなくていいの?
一人じゃない?
本当に?
「また目が腫れてるな。
セレネ様に癒してもらおうな。」
「うん。
もう一人……じゃない?」
「もちろん。
一人で寝るのが辛いなら俺なりアノスが一緒に寝てあげるから。」
「本当に?」
「あぁ…。約束する。」
「分かった。」




