セレネ様のお部屋1
ーアノス視点ー
アリアナちゃんが暮らす部屋をクレス兄さんと見たけど無駄に広い。
何があるか分からないし部屋の中で過ごすことも考えての広さは分かるが……無駄に広いって!
クレス兄さんも分かったんだろうけど。
ってか寝ろ!
俺なんかより隊長やってるクレス兄さんは何かと忙しい。
副隊長は補佐みたいなもんだけど今回のは頭使う事が多すぎる。
クレス兄さんはそういうの苦手で重要書類以外は俺が処理してるし。
とりあえず寝る事が決定したし俺帰って良くない?
セレネ様に呼ばれてたんだ。
絶対愚痴だよな(遠い目)。
セレネ様隣国の辺境伯当主の事諦めてないし……。
この際アリアナちゃん取り入れて囲いをして嫁入りとかしそう……。
その方が幸せかもしれないけど……。
セレネ様の部屋の前まで来ちゃったけど執事長とかメイド長どこ?
メイドすら見ないなんてことあったか?
この屋敷には良く来ていた。
セレネ様の護衛として何故か毎度呼ばれるから。
お抱え騎士団いるのにも関わらず毎度だぞ。
俺達が所属してんのもそのお抱え騎士団の1つな訳で……。
それでもおかしいだろ!
はぁぁ考えるだけ無駄かもしれない。
コンコンコン。
「セレネ様アノスです。」
「やっと来たのね。
早く入って。」
普通淑女の部屋に入る騎士なんていないと思うんですけど……。
「失礼します。」
入ってから扉を閉めたら…執事長とメイド長までいるのはなぜ?
セレネ様の暴走止める係的な……。
「とりあえず座って。」
「……はい。」
諦めて座っとこう。
「失礼します。」
座ると同時に紅茶が出てくるって準備早すぎやしませんか?
「それで2人は?」
「寝てますよ。」
「……やっぱりクレス隊長疲れてた?」
「顔に出やすいんですよね…。
隊員にはバレたことが一度もないですが。」
「そうなの?」
「クレス兄さんの性格とか分かってる人にはバレバレですね。」
「わたくしはよく護衛して頂いてたから分かるようなものかしら…。」
「そうだと思いますよ。
毎度思うんですがなぜクレス兄さんと俺が護衛に選ばれるんでしょうか?」
「2人がいる騎士団は領地を守る為に居るのよ。
うちにいる騎士団は魔物討伐の為の部隊ね。」
「2部隊なのはそういう事でしたか。
しかし、隊長と副隊長を護衛にってのもどうかと思うのですが……。」
「……それはお父様に言って頂戴。
わたくしが聞いたのは『隊員に大事な娘任せる父親が何処にいると言うのだ!』でしたわね。」
「…………最初の頃隊員だったんですけど。」
「そうよね……。
2人ともお父様と互角にやり合ったから認められたのね。」
「副隊長について2年で領主様と模擬戦やったの騎士団に入った最初の頃ですよ…。
入ってすぐ護衛っておかしいです。」
「真面目ねぇ。
クレス隊長とは入団が3年違いなのだしお父様の見極める力って凄いのだから自信もって護衛頑張ればいいじゃない。」
「若輩者に領地内の騎士団作って配属させるってなんも言えないですよ。」
「魔物討伐部隊の隊員はやめやすいから鍛える意味もあるのよ。」
「そうですか……。」
「それで騎士団に関する疑問は取れたかしら?」
「大丈夫です。」
「ここからはわたくしの愚痴を聞いて欲しいわ。」
「そうなると思っていました。」
やっぱり愚痴かぁ……。
解放されるのいつになるかなぁ……。
軽食まで用意されてるから昼飯はこれで済ましなって事か。
長い一日になりそうだ。




