辺境伯の屋敷
ークレス視点ー
アノスとセレネ様が戻ってきた。
アリアナ嬢はずっと寝てる。
怖い思いは消せるだろうか……。
不安だなぁ……。
アノスが先に戻ってきた。
「伝えてきたよ。」
「悪いな。なんか言ってたか?」
「しっかり守れってさ。」
「そうか。」
たったそれだけだが信頼してくれているのだろう。
沈黙もあったがセレネ様もどってきた。
「2人とも帰れるよ。」
「神父さんには言ったのか?」
「もちろん。」
「そうか。」
膝枕で寝てるアリアナ嬢をお姫様抱っこで連れていくことにした。
よく寝ている。
そんなに寝れなかったのか?
寝てたとしても精神的に疲れてて疲れが取れいなかった場合もあるか。
なんだかな……。
辺境伯のお屋敷に戻るまでは頑張るか。
「はぁぁ。」
「クレス隊長がため息なんてどうしたの?」
「ちょっとな……。」
「分からなくもないけどね。」
「わたくしが分からやずやみたいじゃない……。」
「いやさ……。
ここまで安心して寝てるって一人で居た間寝ていても安心感を感じずにいたのかなと思ってな……。」
「……いくら大人びていてもまだ7歳なのよ。
本来なら親に愛情貰って笑顔で天真爛漫な年頃なんだから。
それを虐げられた挙句森の中にポイでしょ?
いくら安全な場所に捨てられたとしてもお互いの辺境は魔物が出るのよ。
安全面に関しては油断出来ないと思うわ。」
「まさかスキル診断の日に捨てられたとかないですかね?
それだと魔力操作も魔法使う方法も知らないから危険な状態だったんじゃないかな?」
「あり得るとは思うぞ。
魔力操作に関しては自力でなんとなくは出来るかもしれないが魔法は全部暗記だからな。
7歳って考えたら難しいと思う。」
「……教師はわたくしがやろうかしら。」
「魔法に関しては属性が分からないですよね?」
「……全部よ。」
「「はぁぁぁぁ!?」」
「うるさいってば。」
「だって有り得ない!」
「特別なのか?」
「そう特別なの。
だから全属性なの。」
「俺達も教えるのに加わるか?」
「本なら全属性分揃ってるわ。」
「さすが辺境伯の屋敷だな……。」
「気になる事が出来たら教えてあげて欲しいけどね。」
「それくらいなら構わないかな。」
「俺もできる限り魔法使えるように協力する。」
「アノスは苦手だもんな。」
「まぁね。」
「1年あるからできる限り覚えてもらえばいいと思うの。」
「……そうか。」
「離れるって時きついなぁ……。」
「後釜をさっさと育ててわたくしがもし隣国でもある王国の辺境伯に嫁ぐなんてなったら連れていくわよ?」
「……隊長と副隊長なんだが?」
「だからなに?」
「職権乱用って言うんだぞ?」
「分かってるけどなにか問題あるかしら?
あぁでもアノス副隊長に関しては許可取らなきゃよね。」
「……好きにしたらいい。」
「セレネ様は頑固だもんな……。」
「決定事項だろうな。」
「酷い言われようね。」
セレネ様が望むのなら俺達は構わないさ。
彼女を説得するってのが出てくるか……。
その時にならなきゃ分からないし焦らず行けばいいか。
辺境伯の屋敷になんだかんだ話してたら着いちゃったよ……。
「「「「おかえりなさいませ。」」」」
「ただいま。準備は終わってるのかしら?」
「セレネお嬢様もちろんでございます。」
「さすがメイド長だわ。
それとたまに来ることになったクレス隊長とアノス副隊長よ。」
「お二方はお屋敷に泊まるのは久しぶりでございますね。」
「世話になるな。」
「お世話になります。」
「3人を案内してあげてわたくしは1度部屋に戻るわ。」
「また後ででいいのか?」
「そうねぇ……。
クレス隊長は部屋へ行ったらそのまま2人で寝てて。
アノス副隊長はお茶に付き合って。」
「分かった。」
「俺は部屋見たら帰る予定にしてたんだけど?」
「ちょっとだけ付き合いなさい。」
「……分かった。」
セレネ様とは解散して3人で用意された1部屋の中に来たけど……。
広すぎだろ!
遊べるスペースまで確保してるからか……。
規模が予想と違いすぎて驚いたわ。
俺も思ってたより疲れてんな……。
「アノス悪いがもう休む。」
「思いの外疲れるよな。」
「そうだな。」
「アリアナちゃんと二人で休めよ。
あと服は楽な感じにして休めよ?」
「このままは無理だ。」
「知ってる。
2人ともおやすみ。」
「おやすみ。」
ベッドにアリアナを降ろしてみたが一瞬顔が歪んだ気がした。
隣で寝てあげる為にさっさと鎧とかをとってズボンとシャツだけにした。
「隣にちゃんと居るから大丈夫だぞ。」
何故かそう言ってやらないとダメな気がしたんだ。
隣りに入って撫でてあげると幸せそうに笑ってくれた。
寝てるけど微笑む姿は可愛い。
俺も限界だ……。
いつもなら眠くはならないが色々な事がありすぎた。
本来なら幼い子であっても一緒に寝るなどダメなんだが仕方ないか。
もう寝てしまおう。
アリアナ嬢の手を握ったまま瞼を閉じて眠りについた。




