今後について3
ーアノス視点ー
あんな言葉を聞かせちゃった時には声を殺して泣かれるしセレネ様は怒り狂ってボロ出すし……。
踏んだり蹴ったりなんだけど……。
見回りとか門番やったりしてるけどここまで精神的に疲れることなかったなぁ……。
隣でお嬢さん抱っこして寝かせてるクレス兄さんはなんか父親みたいな顔してるし。
さっさと結婚しろ!
俺は知ってんだぞ。
クレス兄さんに彼女居るの!
俺達は次男と三男だから婚約者探しはしないって父さん言ってたし。
つか嫡男である兄さんの婚約者探しで疲れただけだと思うけど。
一癖も二癖もある兄とくっつくって大変だもんな。
俺は……まだ居ないんだよなぁ……。
妹に憧れあったけど母さんはもう産みませんって言ってたし……。
女の子は孫で期待するんだってさ。
娘が居たら俺は過保護になる自信しかない。
クレス兄さんはどうかしらないけど。
「クレス兄さん……なんか疲れた……。」
「ばぁか。まだセレネ様の前だぞ。」
「2人ともこの短時間で老けたわね。」
「「誰のせいだと思ってんですか!」」
「……今日はよく揃う日ね。」
「……今後どうすればいいですか?」
「そういえば話し合うつもりがまだだったな。」
「忘れてたわ……。」
「…………。もうヤダ……このお転婆お嬢様……。」
「……怒らせちゃいけない人ってのは再認識させてもらった。」
「2人して酷いんだから!
わたくしだって2人の妹みたいなものだと思うのだけど?」
「そうなんだけどさ……。」
「まぁ……気が強すぎて売れ残り状態のお嬢様だしな。」
「…………。」
「睨むなって。
この帝国に辺境伯のお嬢様であるセレネ様を娶る人が居ないのは事実だと思うけどな。」
「王国の辺境伯との縁談持ちかける前に向こうが結婚したしな。」
「だからクソ女を嫁に貰ってんじゃないわよって言ってんじゃない!」
「……口が悪いですって。」
「もしかして縁談持ちかけた理由ってセレネ様が惚れたとか?」
「そうだけど悪い?」
「「………………。」」
「今もなのよ……。
諦められなくてね。
別れて迎えに来てくれてもいいと思うんだけどね。」
「子持ちですよ?」
「別にいいじゃない。
愛し子と愛し子騎士の母親になれるならば。」
「……こんな感じに育つとはな……。」
「俺達の接し方間違えたかな……。」
「わたくしらしくいれるようにしたのは2人なのよ?
今更否定しないで欲しいわ。」
「そうなんだけどさ……。」
「セレネ様を嫁に貰う領主様大変だなぁ……。」
「貰ってもらえるかなんて分からないけどね……。」
「……そうですね。」
まさかの爆弾発言しますか。
好きな相手に惚れた女ってのは怖いもんだわ。
あんだけキレたのも納得は出来るけどさ。
相手の幸せ願ったのにまさかのクソ女って言っちゃうあたりさすがお嬢様だわ……。
俺はお淑やかなお嫁さんが欲しい……。
今後の話は?
あれ?
セレネ様の惚れた相手の話で終わってない?大丈夫なのかこれ?




