まだ行けないの?1
森の中での移動が何日も続いて最後の方は疲れと無縁になったけど1日寝ないで歩いてしまって寝不足はダメだと気づいた。
「女神様、外壁が見えてきたよ。
森の中抜け出せたよ!」
「"おめでとう。
よく頑張ったね。"」
「うん!ありがとう。
魔力循環切った方がいい?」
「"そうだね。
今日はここに泊まろうか。"」
「まだ昼間だよ?」
「"魔力循環を切った反動が出ちゃうから無理はダメだよ。"」
「反動出るんだ……。
それなら少し戻ってテント張った方がいいよね?
ここだと見えちゃうから。」
「"そうだね。
テントの中でやろうか。"」
「わかった。」
思念?でも会話出来るとは言われてるけど声に出ちゃうな。
誰も居ないしいいかなって思うもん。
あの門までは半日くらいかな。
急いでるわけじゃないし大丈夫だよね。
少しだけ森の中に戻ってさっきの外壁が見えない場所まで移動してきた。
ここなら大丈夫なはず…。
「ここでいいかな?」
「"大丈夫だよ。"」
「ありがとう。」
テントを張って周りを見るけど人は居ないよね…。
人が歩いてる姿はちょっとだけ見えたけど人が通る道から外れてたしバレないと思う。
テントの中に入っていつでも解除出来る準備をする。
「女神様、出来たよ?」
「"大丈夫そうだね。
ベットに居ようか。"」
「う、うん。
なんか緊張してくる。」
「"教えるだけってのも結構きついね。
目を閉じて。
魔力を最初にあった位置に少しづつ戻していこうか。
一気に戻すと体が耐えられなくなるから注意して。"」
「わかった。」
目をつぶって指先や足先から徐々にお腹の辺りに…。
なんか気持ち悪い…。
「…気持ち悪いかも。」
「"違和感だと思うよ。
今まで全身に魔力を巡らせていたからね。
ちょっと気持ち悪いかもしれないけどすぐに慣れるから頑張って。"」
「…魔力が戻るのってモゾモゾしてる感じがする。」
「"そんな感覚なんだね。
僕達にはそんな感覚ないからわかってあげられそうにもないかな…。"」
「大丈夫…。
お兄ちゃんやお父さんは分かると思うから合流出来た時にでも聞いてみる。」
「"その方がいいかもしれないね…。
……ごめんね。
君にこんな試練ばかり与える事になって…。"」
「気にしないで。
魂が転生しまくったけど元の場所に戻っただけだもん。」
「"優しいね。
本来なら輪廻の輪から外れなかったんだけど…。"」
「きっと私が踏み外したんだよ。
誰のせいでもないと思う。」
「"そうかな…。"」
「そうだよ。
きっとそのまま産まれても試練は消えてくれない。
それを乗り越える為の知識として前の私が必要だったんだよ。
じゃなきゃ私は森の中での生活を乗り越えられなかったはずだもん。
料理なんかできないのに出来たものを用意しなかったお父さんが悪いと思う。」
「"あははは。
アリアは強いね。
だからこそ忘れてしまうけど君は甘えてもいいんだよ。
そうだよ。
これから先は甘えられるなら甘えた方がいい。"」
「……出来るかな?」
「"大丈夫だよ。
助けてくれる周りを信じてみなよ。"」
「わかった。」
気持ち悪い感覚を誤魔化す為に話をしながらになっちゃったけど。
それでも慣れてきたな…。
あともう少しだ。




