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番外編ー父親アレス目線ー3

「旦那様はどこから手をつけるおつもりですか?」


「そうだな…………。

不正申請を出せなくしようか。」


「それは難しいのでは?」


「1ヶ月位は出費がかさむような事は起きないだろ?」


「そうですね……。

1ヶ月で入れ替え等おこなうおつもりで?」


「そのつもりだ。」


「解雇する時に必要なものを今のうちにある程度用意しときます。

影をしてる孫から旦那様に伝えないといけない話を聞きましたよ。」


「任せるよ。

なんだ?」


「お嬢様を乗せる為の馬車を用意したのは旦那様ですよね?

なんでも御者が買収されてたとか…。

馬車から降ろすというより投げ飛ばしたとか……。

降ろす場所は変えず、荷物はバレない為にお嬢様の側に置いてきたみたいですがね…。」


「ほぅ……。

裏切ったと?」


「そのようですね……。」


「あれの使用人の中に権力が強い者が居ると?」


「そのようです。

奥様の側に居ますから、旦那様や奥様より自分が偉いと勘違いを起こしたのではないでしょうか。

一使用人にしか変わらないにも関わらず……。

私にはとても理解できませんけど。」


「舐められたものだな。」


「気にしないでいた旦那様にも責任はあるかと……。

使用人は辺境伯の内部から崩壊させるのが目的の為に送り込まれたに過ぎませんが……。

いかがなさいますか?」


「露天する時は必ずくるさ。

一体どこの貴族の差し金が泳がしておけ。

辺境伯を内部から崩壊させるなんて馬鹿げた事を考えるどこぞの貴族かもしれないけどな。」


「目星はついておいでのようでなによりです。」


「懲りないんだなと思ってはいるけどな。」


「左様でございますか。」


「しかしあれだな…………。

息子の勉学教える教師もどうせ買収されてたりするんだろう?」


「そのようですね。」


「どうしたものか……。

貴族だから無闇に訴える事も出来ない……。」


「それとなく私の方が助言するように致しますよ。

坊ちゃんが学ばなくていけないものが減るのは困りますからね。」


「そうしてくれ。

息子を操れると思われるのは癪だ。

アトラは操られるより操る側だ。

妹や自分に害が及ぶと判断したらあれは自力で何とかしてしまうかもしれん。

親離れが早すぎるというのは悲しいものだな……。」


「旦那様がそんな事を言う日が来るとは思いませんでした。

大丈夫でございますよ。

いくら成長が早くても坊ちゃんはまだ子供でございます。

安全さえ確保されてしまえばきっと大人びる必要は無くなると思いますよ。」


「だといいけどな……。

2ヶ月以内には屋敷の中の掃除は完了したいな。

1年以内には娘を迎えに行く。

1年間は後処理が大変そうだからな…。」


「仰せのままに。」



じぃやが部屋を出て1人で考える。

1年も会えなくなるとはな…。

直接は会えなくても成長を見てきたというのに。

本当に余計な事をしてくれた。

父親としてこれから2人を守らなくてはダメだな。

あの子達を子供らしくしなかったのは俺のせいだ。

全て終えたら謝ろう。

そして甘やかしてやろう。

許して欲しいとは思わない。

見て見ぬふりをした責任は重すぎる。

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