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ばぁやとの話し合い1

部屋に戻るとばぁやが待っていた。

この部屋も偵察されて外で聞かれるんだろうなぁ……。

無難な話しか出来ないか。

ばぁやに妹の話を聞きたいのにそれすら許されない。

他の使用人は暇人なのか!

俺が悶々と考えてしまうのは仕方ないじゃないか。

知りたいって気持ちに嘘はつけないんだから。



「ばぁや……。居たんだね。」


「お帰りなさいませ坊ちゃん。

旦那様の部屋から戻ってくる頃かと思って先に待ってました。」


「そうか……。」


いつもの椅子に座ると紅茶を出してくる。

なんだかばぁやに心配させてる気がする……。


「ばぁやは俺が心配?」


「もちろんでございます。

それと坊ちゃん紅茶をどうぞ……。」



紅茶は既に出されてるんだけど……。

話せない話があると俺に手紙をくれる。

バレないようにする為とはいえめんどくさい。

先に紅茶を出してるのに出した振りをしてるし……。

外のやつには紅茶を出したと思わせて実際には手紙を手渡してるし……。

俺の頭がバグりそうなんだけど……。



「ありがとう。」



音でバレないように最善の注意を払ってペーパーナイフで手紙の封を切る。

手紙に目を通しながら紅茶を飲む。

行儀悪いとか言ってられないんだよなぁ……。

バレちゃまずいから。

今だけは行儀悪いとはいえ見逃してもらってる。

全てが終わったら怒られるな……。



「坊ちゃん……。」


「もうわかったよ。」


「それなら良かったです。」


「しかしここでも不便だな。」


「仕方の無いことでございます。

それでも旦那様の書斎よりは多少ましでございましょう?」


「それはそうなんだけどさ……。

なんか気にしながら生活してたら老けそう……。」


「坊ちゃんはまだ7歳でございます。

老けるだなんて早すぎます。」


「冗談ですよ。

書庫の出入りが認められました。」


「まぁ……。

では、坊ちゃんが気になる事も学べるようになるんですね。」


「だといいけど……。」


「この屋敷の書庫は代々受け継がれ、先代達が本を増やしてまいりました。

きっと坊ちゃんの役に立つと思います。」


「俺が増やしたりする事もできる?」


「もちろでございます。

旦那様は書斎に増やしておりますが必要ないと判断したものは書庫に移動させました。」


「本好きでも居たんですか?」


「先代の中には研究者をしてた者もいたそうです。

その方が成人するまでの間興味をそそられる本は全て手に入れ覚えてしまったからと書庫に置いていったと聞いております。」


「研究者も居たんだ……。

それなのに研究施設がないのはなんで?」


「予算的な問題でしょうか……。

私にも分かりかねますが魔塔に通っていらしたのではないかと思います。」


「魔塔まで遠いのに?」


「流石に昔の事は分かりかねますが……。

研究期間中は籠るのが魔塔に住む方々ですからね……。

通えなくはないと思いますよ。」


「そういうもんか……。

魔塔に属してない人達ですら魔法が使えるのに何故わざわざ魔塔の魔法使いなんて言われてるんですかね……。」


「それは……。

この国と言いますか……。

世界と言いますか……。

魔法は一般的ではございませんでした。

魔法が使えたごく1部の人達が魔塔で研究をするようになったそうです。」


「それは……知られてる話?」


「もちろんでございます。

魔法が浸透したのも魔法使いによって明かされたからとか……。

なので魔塔に住まう魔法使いは一般的になったとはいえ色んな事を研究したりしているそうですよ。」


「そうなんだ……。

俺が知らない事もまだまだありそうだね。」

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