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雑談2

僅かな時間しか待ってないのにすぐに執事長は来た。


「失礼します。

お持ちいたしました。」


「テーブルの上に置いといてくれ。

あとはこっちでやっておく。」


「最初の紅茶は私がやります。

そのあとはお邪魔でしょうから席を外させていただきます。」


「わかった。」


「坊ちゃんもゆっくりしていってください。

こん詰めては取りこぼしが起こりますよ。」


「わかった……。」


「今日は勉強はしなくていいでしょう。

沢山頭を使ったんですからゆっくりするのも仕事ですよ。」


「はい。

なるべく休むようにします。」


「そうしてください。

坊ちゃんも大切な主なのですから。」


「おいおいもう次の代までついて行く気でいるのか?」


「もちろんでございます。

気持ちだけなら迷惑にはならないでしょうから。」


「頼もしい人が多くて助かります。」


優しい微笑みを向けられ紅茶を入れる手つきはとても綺麗な作法だった……。

ばぁやと同じ入れ方をするんだなとついつい見てしまう……。

俺と父さんの前に紅茶が置かれた。


「それでは旦那様、坊ちゃん、私はこれで失礼します。

もし何かございましたらベルでお呼びください。

失礼します。」


見事なものだった……。

必要最低限しか言葉にせずこっちが言うまでは何も聞かない姿勢なのも……。

父さんも名前を呼ばないし……。

じぃやとか呼んでたりして……。

……ありそうで怖いから考えないようにしよう。

父さんは黙って紅茶を飲み出すし……。

俺も飲もう……。


「……相変わらず完璧だな。」


「とても……飲みやすくて美味しいです。」


「わかるか?

ブレンドはあの夫婦しか出来ないんだ。」


「へぇ……。

父さんって執事長の呼び方俺にバレるの嫌がってます?」


「わかるか?」


「分かりますよ。

気をつけて言葉選んでるじゃん。」


「……じぃやと言ってるからついな。」


「…………。

思ってたまんまとは……。」


「仕方ないだろ……。

じぃやもばぁやも今更名前出呼ばれるのは嫌だとかむず痒いだとか言って聞かないんだから。

終いの果てには嫌そうな顔された。」


「本人達の希望なら仕方ないですね。」


「俺が唯一逆らえない人達でもあるな……。」


「言い負かされそうだもんなぁ……。

特に執事長は怒らせたらダメだってのは感覚で分かる気がするし、ばぁやは普段の微笑みのまま諭すようにダメ出ししてきそう……。」


「その予想通りだとしか言えんな……。」


「……思考ストップしようかな……。

考えたくない……。」


「フフ……お前にもそう思わせる相手となるとはな。」


「笑わないでください!」


「いや…だって…おかしすぎる…。

お前にも苦手だと感じる人物が現れるとは……。……っぷ…ふふ。」



父さんは目の前をものすごい笑ってる。

笑い事ではないんだけど!

父さんって損してる気がするんだよなぁ…。

人に興味が無さすぎるっての?

なんか損してるんだよなぁ…。

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