雑談1
雑談ってさ……。
何を話せと?
父さんの考えが本当に理解できない。
当たり前な気がするけど……。
4歳まで会ったことも無かったしそれからはちょいちょい会ってたけどさ。
それでも親子らしい会話した事無かったような……。
妹の事聞きたくて行ったりしたのに話せないとか言われたしな。
使用人達の耳があるから仕方ないと今なら分かるけど当時の俺からしたらなんで何も話してくんないだよとか拗ねてたなぁ……。
防音魔法が解けてからソファーに移動してきた。
父さんが移動してくるってことは本当に話するのか?
休憩取りたかっただけだろ!
サボりか!?
「さてと……。
堅苦しい話も終わった事だし休憩するか。」
「やっぱり休みたかっただけですか……。」
「当たり前だ。
書類作成だの色々やった後であんな話したんだから休憩したって許されるはずだ。」
「自由すぎる……。」
「やる事はやったからな。」
手元にあるベルを鳴らして執事長が入ってくる。
初めて見るけど……。
もしかして……疲れてる?
「お呼びでしょうか。」
「あぁ……。ティタイムをしようと思ってな。」
「今日は特別にお菓子は多めにします。」
「そうしてくれると助かる。」
「坊ちゃんは好みのものはございますか?」
「えっ?用意されれば食べれますよ?」
「そうですか……。
今度私とも話をしましょう。
積もる話がございます。
もちろん旦那様もご一緒に。」
「頼んでいた事がそろそろまとまるって事か。
その時は時間を作ろう。」
「俺が提案した事ですしね……。
苦労をかけます。」
「いえいえ……。
少ながらず私の落ち度でもございます。」
「そう自分を責めるな。
知らなかったこともあるだろ?」
「そうでございますね。
紅茶はリラックス効果のあるものをブレンドしたものに致します。」
「わかった。」
「それでは失礼します。」
執事長が部屋を出ていった。
父さんを見ただけで最適な物を選べるなんて凄いなぁ……。
ばぁやレベルで理解力が追いついてるのかもな……。
「話過ぎて喉渇いました……。」
「喉の渇きすら忘れてあれだけ話する人はそうそう居ないんだけどな……。」
「集中していたので……。」
「そうか……。
頭を使いすぎれば糖分も必要になる。
お前にも必要だろうな。」
「気にしたこと無かったかも……。」
「気にしなさい。」
「いや……だって必要ないと思ってたし。」
「今はそれで足りるくらいしか使ってないかも知れないが今後勉強も詰め込むつもりだろ?」
「その予定ではあるかな…。
あと何日くらいで到着予定ですか?」
「防音魔法とく前に聞いとけ。」
「ふと思ったので……。」
「全く……。
早くて1週間以内、長く見積って2週間だ。」
「それは……歩いて?」
「そうだ。厳密に割り出したから大幅なズレは無いはずだ。」
「それなら……1週間に教師がつければいいかな……。」
「早すぎてもダメってことだな。」
「それもありますけど……。
今は法律と国の事と他国についてを学びたいんで。」
「詰め込むなぁ……。」
「重要だからです!」
「そうか。」
俺は7歳児を演じるのは苦手だ。
大人びてるって思われてるならそれだけで相手を油断させる誤算って事にも繋がる。
子供が学んだ事を覚えてるなんて思う人はそうそう居ないだろ。
使用人にも俺は歓迎されてる感じもしないし監視の対象として見られてるのは気分的には最悪だけど……。
油断しとけばいい……。
確実に仕留めてあげるから。




