父親との密談3
「話しなきゃいけないことがこんなにも多いんですかね……。」
「本当にな。」
「やる事が多いので仕方ないですね……。」
「そもそも使用人問題までは関係ないとは思うんだが……。」
「関係ありますよ!
無関係な存在にしないでください。
妹が戻ってくるまでにこの屋敷には忌み子説を気にしない人だけにしなきゃダメなんです。
それと母さんの手の者は1人たりとも残っていてはいけないんです。」
「それでお前の気が済むならやればいいさ。
それで……測定員を雇えばいいんだな?」
「はい。
妹を測定した後妹にだけ耳打ちしてたのが気になります。
測定員の彼は妹の魔法属性を隠したんじゃないかと俺は考えてます。
もちろん俺が防音魔法使えるようになったら聞き出しますけどね。
それまでは聞くつもりはないです。」
「よく見てんだな。
測定員にしてはわかってる感じか……。」
「そうなんですよね……。
彼はただの測定員なんでしょうか?」
「さぁな。魔塔から派遣されてるはずだがそれ以外は知らないな。」
「へぇ……。
魔塔の人材ですか……。
永久的に雇うことって出来ませんか?」
「何を考えてんだ?
魔塔の人材って事は研究したい事があって所属してるようなものだぞ?
しかも魔塔に所属する人物は変わり者が多いとも聞くし……。」
「いえ……。
研究がしたいなら別に魔塔じゃなくてもいいですよね?
彼がなんの研究をしてるのかが問題にはなるでしょうが……。
彼自身がこの屋敷内にいてもいいと思うのであれば研究施設建てちゃえばいいんですよ。」
「簡単に言うなよ。
それだけの資金をどこから……。」
「父さん……。
俺達双子が産まれてから今まで使われる予定だった金はどこへ消えたんですかね………。」
「そういう事か……。
それなら回収しなくちゃな。」
「頼みますよ。
俺には多少使われてたにしても妹には一銭も使われてないでしょうからね。
妹の分を使ったのは母さんかそれとも執事長にバレないように工作した使用人でしょうけどね。
今回の事で全て露天するでしょう。
どんな顔をするのか……。
今から楽しみですよ。」
「全くお前というやつは……。
俺は心底嫌お前が敵じゃなくて良かったとすら思えてくるな。」
「あぁ……。妹に何かあれば父さんですら敵ですよ。
国も敵になるかもしれませんね……。」
「その展開だけは受け入れたくないからな。
こんな頭のキレるガキに振り回される大人ばっかりとか嫌になるよ。
それも片割れが望まなくてもやるっていう根性までありやがる始末だ。
お前はお前の人生すら生きる気にすらないんだからな。」
「俺の人生ですか?
それは全て片付いたらどうありたいのか考えます。
今は妹が幸せで安全に暮らせる国じゃないですから。
俺は自分の意思で愛し子の騎士として、そして妹の兄として突き進んでいたいだけですよ。
それには魔法を使いこなし情報収集もしなくてはいけないですし……。
自分の未来を考える余裕なんてないですよ。」
「それなら俺はお前が道を踏み外さないようにしてやるだけだな。」




