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2月5日 プロ野球の日
「今日って何の日か知っている?」
「え?」
「知っている?」
「プロ野球の日なんだって。」
「へー」
急にクラスメイトが話しかけて来て俺はドギマギしながら答えた。
一度も話したことのない女生徒だから余計に緊張をした。
「観に行こうよ。野球。」
そう言いながら彼女はプロ野球の観戦チケットを出した。
『渋過ぎないか、選択が。』
ロッテ対オリックスのカードを見て思わずそう思った。
野球が好きな訳でもないし、彼女も野球がが好きだと言うことも聞いたことがない。
「何で急に誘って来たの?」
「チケットが余ったし、男子は野球皆好きだし、今日はプロ野球の日だから。」
顔を真っ赤にしながら彼女はそう答えた。
野球が好きな訳でもないし、プロ野球の日かどうかは知らないが、一回だけ現地で見るのも面白いかなと思い、彼女の持っているチケットを受け取った。
幸い、その日も予定はなさそうだった。
「行ってみたいな。」
彼女はその瞬間見たことがないほど嬉しそう笑っていた。




