表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

佐藤仁美side①

私はため息をつく。

「アホだと思わない?」

「何が?」

「美男美女コンテスト(笑)」

キッチンで料理をしている彼にゲームをしながら話しかける。

「人の家でくつろぎ過ぎだ。」

「なんで、知らん奴らに審査されなきゃならんの?自薦のみでやれやって思わない?審査されたい奴だけやればいいのに。」

「黙れ、八方美人。そんなのモテる奴しか云えねーよ。それにしても母さんは仕事のくせになんでお前を夕飯に呼ぶんだよ。」

愚痴をこぼしながらも支度を順調に済ましている。

「おばさん、娘欲しがってたからね。それより、いい主夫になるよ。健。」

「うるせーよ、もう少し息子も可愛がれや。呼ぶなら自分の休みの日にしろよ。面倒くせー。」

「それにしても、真面目になったよね(笑)黒歴史を作った感想は?あっ、これからも新たな黒歴史作るんだっけ(笑)」

大爆笑しているとキッチンから戻ってきた健が私の頭を容赦なく殴る。

「嫌なら断れば良かっただろう、ミスコン。何にせよ、終わった事なんだからグチグチ言うんじゃねーよ。」

「できたら、苦労しないから。お祭りパワーはすごいんだよ。なにせ中島碧まで無理矢理参加させたらしいから。事後承諾で始まってて、本人かなりキレてたけど。」

「あぁ、そうなの?」

中島碧、同学年でショーモデルをやってるスーパー美女だ。

とにかく無表情で出てるオーラがヤバイ。

そしてTV(インタビューやバラエティ、ドラマ)には絶対に出ないと決めているらしい。

本人曰く、親の手伝いであって仕事ではないと学校に話していたとか。なので学業優先を謳っているだけあって成績もいい。

彼女がやるのはデザイナーである自分の母親と母親のデザイナー仲間の友人のショーとポスターモデルのみである。そんな彼女を目玉に学校を売り出そうとした教師陣とお祭り大好き学生が手を組んで大々的に行ったのである。

結果、男女とも圧倒的票数で優勝。

笑顔一つない棒読みのありがとうを全校生徒は聞くこととなった。

ありがたいがどうかは別として私もミスコン3位を頂いたわけで今回はそのお祝いを叔母さんがどうしてもしたいと言う事でお呼ばれされたのだけど、お叔母さんまだかなぁ。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ