表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

決意

現在俺たち家族一同は親父の車にて、学校へと向かっているところだ。言葉にしがたい沈黙が重くのしかかってくる。結局、・・・まあ当然と言えば当然だが、今日は学校は休むことになった。

あの後、小1時間ほどかけて家族会議が行われた。困惑していたものの、とりあえず・・・とりあえず前向きに考えていくこととなった。そんな訳で、現在今後をどうするかについて、担任も含めて話し合おうということになり、学校に向かっているのだ。ずいぶんと楽観的なんて言ってくれるなよ?生まれてこの方ずっと男として過ごしてきたんだ。いきなりこれからは女としてがんばる!・・・なんて切り替えれるわけないだろ・・・。勘弁してくれ。


半ば、意識が飛びかけているような状態で外をボーっと眺めていると学校に着いた。すでに10時を過ぎたぐらいで授業もまっただ中な訳で、昇降口前の広場は閑散としている。

俺たちは車を降りた。ちなみに今の俺の格好は、当然女物の服なんて持っているはずもなく、かと言ってお袋の服を着るなんてこともしたくないので、下は紺のジーパンに上は白のパーカーという女性としてはいびつなものになっている。いかんいかん、再びげんなりなってしまいそうだ。落ち着け、落ち着け・・・。


すると、後ろから親父がなぜか満面の笑みを浮かべ、俺の肩をポン、と叩いてきた。


「・・・。」


まあ、一応励ましと取っておこう。


そろそろ行くか・・・。打開策のない今、いつまでも隠れている訳にもいかないしな。そう思い、俺は歩き始めた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ