結婚
俺は15歳になって大人になった。
毎日毎日オノを作り続けたためか、俺のステータスはこの様になった。
----------------------------------
名前:ロット
年齢:5
職業:鍛冶業
状態:普通
LV:28
HP:165/165
MP:25/25
STR:88
VIT:55
AGI:1
INT:15
DEX:63
LUK:7
スキル:伐採Lv8、御者Lv5、建築Lv6、計算LvMAX、農業LvMAX、商売Lv7、鍛冶LvMAX、火魔法Lv6、アクセサリー制作Lv3、木工加工Lv3
称号:
----------------------------------
意外と鍛冶のレベルが上がるのが早かったな。
逆に言えばこれ以上上がることは無いってことだ。
なら、鍛冶のレベル上げはこれで終わりだ。
これからは作りたいものを作ってみても良いかもしれない。
もちろん生活も有るから、オノ作りは続けるつもりだ。
アンリ? ごめん、正直結婚する気が全く起きない。
さすがにドワーフを15年もやれば、男女の区別は付くようにはなったのだが、どうしても髭がね…
だけど、アンリは俺が娶ってくれるのを待っている気がするんだよね。
どうしたもんだが…
コンコン…
今日もアンリがやってきたみたいだ。
ガチャ…
扉を開けると、フードを被った人が居た。
「どちらさまで?」
「ロット…」
「その声はアンリか?」
「うん。」
そして、アンリはフードを外した。
「アンリ!? どうしたんだよそれ!」
何と、アンリは髭を綺麗に剃っていたのだ。
俺だってドワーフの女性が髭を自慢にしていることくらいは知っている。
それを剃ってしまうと言うことは…
「私ね、どうしてもロットと結婚したいの。
でも、ロットは何故か髭の有る女性を苦手にしていたでしょ?
だから…」
俺はアンリを抱きしめた。
「アンリ、ごめん!
君にこんな恥ずかしいことをさせてしまうなんて…」
「ううん、ロットが振り向いてくれるんだったら、このくらい平気。
フードを被れば隠せるしね。」
「いや、俺は馬鹿だ。アンリが俺のこと好きだってのは知ってたのに、自分の都合ばかり押し付けて…」
「ロット…」
「アンリ、結婚しよう!
俺は、君を幸せにしてあげたい!」
「ロット、嬉しい…」
髭が何だ! 俺にはこんなにも愛してくれる人が居るのに…
人は見た目だけじゃないって今までも学んできたじゃないか!
俺は誓う! アンリを絶対に幸せにしてやると。
こうして俺達は夫婦となったのだった。
おめでとうございます。




