ステータス
俺達は教会へとやってきた。
教会と言っても、十字架とかがある訳でもなく、みすぼらしい掘っ立て小屋と言った方が正解かもしれない。
中に入ると、何かしらの神様の像が有って、ようやく教会だと思うことができた。
「神父様、こんにちは。」
パピーが中に居た神父様へ挨拶する。
「こんにちは、本日はどういったご用件でしょうか?」
「実は、息子が3歳を迎えたので、祝福を貰いに来ました。」
「そうでしたか、では準備を致しますので、少々お待ちください。」
「分かりました、こちらはお布施です。」
そう言ってパピーが神父様に銅貨を渡すと、神父様は奥の部屋に入って行った。
少しして神父が奥の部屋の扉を開き、
「では、こちらへどうぞ。」
俺を手招きした。
「ほら、ロット行ってこい。」
パピーが俺に行けと言われたので、奥の部屋に向かうことにした。
どうやら祝福を受ける人しか行けないみたいだ。
中に入ると、祭壇が置いて有り、それ以外は何もない部屋だった。
「そこに座って目を閉じなさい。」
神父様に言われたとおりに座り、目を瞑る。
「この子に神の祝福を。」
神父様がそう言って、何か水みたいなのを振りかけた。
「もう目を開けても良いですよ。」
俺は目を開ける。
「神の祝福を授けましたので、ステータスと言って下さい。」
「ステータス。」
すろと、俺の目の前にマミーに見せて貰ったものと同じステータスの画面が表示された。
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名前:ロット
年齢:3
職業:木こり
状態:普通
LV:1
HP:10/10
MP:0/0
STR:3
VIT:1
AGI:1
INT:1
DEX:3
LUK:5
スキル:伐採Lv1
称号:
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うわっ、俺のステータス低すぎ!?
つーか、これって木こり以外の選択肢って無くね?
チートは? ハーレムは? そんな思いがガラガラと崩れていく音がした気がした。
「もし、他の人に見せたい場合は、ステータスオープンと言うと見せられますよ。」
「わかりました。」
「それでは、これで終了ですので戻って頂いて結構ですよ。」
「ありがとうございました。」
色々とショックでは有ったが、とりあえず神父様にお礼を言い、両親の所に戻ることにした。
部屋から出ると、両親が待ってましたと聞いてきた。
「ロット、無事に終わったか。」
「ロット、どうでしたか?」
「うん、無事に終わったよ、ステータスオープン。」
両親だし、隠すようなステータスでも無いし、素直に見せることにした。
「おお、ロットは俺と一緒で木こりか、さすがは俺の息子だ。」
「あなたの子だもんね。」
両親は嬉しそうだ。
俺としては期待していた結果では無かったので、微妙では有るんだが…
「よし、我が家に帰ろうか。」
「そうね、早くしないと夜までに着かないですから、急ぎましょう。」
用事も済んだ俺達は教会を出て、我が家へと帰ることにしたのだった。
うん、頑張れ?