表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/138

宿


夕刻の時間になり、ようやく街に到着した。

前にも来た時にも思ったんだが、検問とかそういったことって無かったが、大丈夫なんだろうか?

パピーに案内されて、前にも泊まった宿に到着した。


「よし、ロット着いてこい。」


「は~い。」


パピーと一緒に宿屋の扉をくぐる。

中に入るとカウンターが1つと食堂に向かう扉、奥に行く廊下、2階に上がる階段が見えた。

そして、カウンターには恰幅のいいおばちゃんが居る。


「すいません、1晩泊まりたいんですけれど。」


「ロイドじゃないか、またあそこかい?」


「ええ、今日は息子と一緒ですが。」


「おや、見慣れない顔と思ったが、そうかロイドの息子か、確かに面影が有るねぇ~」


「これからはロットに仕事をお願いするかもしれないから、教えてやっているんだよ。」


「そうかい、ロット、あたしは宿の女将でバーバラって言うんだ、宜しくね。」


「バーバラさんですね、こちらこそよろしくお願いします。」


「おや、あんたの息子にしちゃ~礼儀正しいじゃないか。」


「ああ、自慢の息子だよ。」


「あーはいはい親馬鹿は良いねぇ~

 じゃあいつもので良いんだね?」


「ああ。」


「今回は2人だから、馬小屋1泊で鉄貨2枚、朝夕の食事で鉄貨4枚、合計鉄貨6枚だが、ロットは今回は宿代だけはサービスしてやるよ、だから鉄貨5枚だ。」


「助かる、じゃあこれで。」


パピーが財布から鉄貨5枚を取り出して女将に渡した。


「まいど、朝はこちらに声を掛けなくても良いからね、はい、2人分の食事だ。」


女将が棚からパンと、鍋からジャガイモを取り出し、渡してくれた。」


「ほら、ロット行くぞ。」


「うん、女将さん、ありがとうございました。」


俺がペコリと頭を下げると、女将は驚いた顔をしていた。


「あんた、どこかで拾ってきたんじゃないだろうね?」


「信じられんかもしれんが、俺の息子だぞ。」


「そうかい、まぁ苦労も有るとは思うが、頑張んばるんだよ。」


「はい。」


俺たちは宿を出て馬小屋に移動した。

前にマミーがやっていたように藁で寝床を確保する。

そして寝る前にジャガイモを頂くことにする。

そして腹も満たされたので寝ることになった。

おやすみなさい…


藁は意外と温かい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ