俺が梵天丸⁉︎
よう!俺は伊達健太46才。独身。でも一応上場企業の課長だ。
しかし、洗濯物を取り込んでいたらどうやらマンションのベランダから落ちてしまったようだ。
そして、目がさめるとなぜか今はどこかの和室?にいるようだ。
ここは…どこなんだ?
天井は…木。襖には和風の絵。掛け軸に生け花。そして隣には…女性⁉︎何故⁉︎
俺は女性には相手にされない様な地味な顔だ。それなのになぜ?
…見知らぬ男が入って来たぞ?
まるで時代劇の様な服装だ。
「義、体は大事ないか?」
「殿、私は大事ありませぬ。赤子を抱いて下され。」
「赤子ではない、梵天丸じゃ。そう名付けた。」
「梵天丸…良い名で御座いまするな。」
「うむ。そうであろう?さてと梵天丸や。父上じゃぞ。」
そう男は言うと俺を抱き上げる。ってちょっと待て待て俺が赤子だと⁉︎しかも梵天丸って伊達政宗じゃないか!
俺は実は伊達の子孫の傍流らしく、苗字も伊達だ。そのせいか、戦国史が好きで特に伊達政宗は大好きである。
しっかし参ったな…。俺が梵天丸か…。これは良く小説などである転生と言うやつか⁉︎
…そういうことか。俺の隣の女性は梵天丸の母、義で襖の近くに立っているのは梵天丸の父、伊達輝宗ということか。
俺はこれからどうすれば良いんだよ…。
まぁ、いっか。成り行きに身を任せれば。その内、嫁入りしてくる愛姫も美人らしいしね。