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今私は水の中

作者: とろ

私は今、水の中にいる

その近くには誰も泳いでいる姿は見えず、ただ私は1人で淋しく冷たく水の中にいる

けれど上を見上げたらうっすらと太陽の光がさしている水が見えた

そこには沢山の仲間がいた

みんなは仲良く楽しく泳いでいて、素晴らしい理想の暮らしをしているのだろう

だけど私はゆっくりと下へ下へと沈んでいた

そしていつか太陽の光も見えなくなるぐらいまで深く沈み、本当に周りには誰もいなくなってしまうのだろう

それを知りながらも私は抵抗もせず、ゆっくりと沈み続ける


私は泳ぐ事はできない

そんな力もないし、勇気もない

もし勇気を振り絞ってしまい、みんながいるところまで泳いでしまったら私はこれからも泳ぎ続けなくてはいけない

みんなと同じペースで


私にはそんなことはできない

迷惑がかからないよう1人で、ただ1人でこの場所にいた方がいい

そうしたら私はみんなに心配させることもなく、みんなに気を使わなくても済む


私はまだその方がいい

だから私は今もゆっくりと沈み続ける

誰も私のことを気付かなくなるくらいまで深く…………


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