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あとがき

 つたない作品を最後まで読んで下さって、ありがとうございました。


『人はなぜ自殺するのか?』


 長年の疑問でした。


 自死を扱った本を何冊も読みました。

 子どもたちの遺書を集めた本も読みました。


 家庭的に恵まれている子どもでも、相談できる家族や友人がいる子どもでも、自死を選んでしまう事があると知り、驚愕を覚えました。



 私も子どもの頃から二十歳を過ぎるくらいまで、長年、ずっと「死にたい」と思い続けていました。


 自死について調べはじめてから、なぜ、私は「死ねなかった」のだろうかと、ずっと考えてきました。


 おそらく、両親の深い愛情を裏切れなかったのでしょう。

 そして、死を選ぶ勇気が足りなかったのでしょう。

 きっと、私は運良く、今生きてここにいるのだろうと思います。



 なぜ、私は「死にたいほどに辛いのに、誰にも相談できなかった」のだろうかと、考えました。


 仲の良い母がいて、尊敬する父がいて、ちょっと生意気だけど可愛がっている弟がいました。

 だけど「いじめ」られている事実を、相談したことは一度もありませんでした。



 数年前、「答え」らしきものを、ようやく見つけました。

 その「答え」に気が付いたとき、「書かなきゃ」と強く思いました。



 私には小学校高学年の娘がいます。

 私は、何があっても彼女には生きていて欲しいと願っています。


 彼女が年中さんになった年から、いつか来る、いつか必ず来る「いじめ」について、説明をはじめました。


 どんな事が起るのか、

 どんなすれ違いから起るのか、

 その時、どんな気持ちになるのか、


 そんな事を、私自身の経験を交えて話しました。


 何をしても起るし、

 何もしなくても起る、


 そんな話もしました。


 きっと、一人ではどうにもならないから、


「ママに相談してね。ママは人生の先輩だからね」


 そう言って、私自身の身に起った事を伝えました。


 優しい子にも、意地悪な子にも、

 頭の良い子にも、悪い子にも、

 運動ができる子にも、できない子にも、

 てきぱきした子にも、鈍くさい子にも、

 目立つ子にも、目立たない子にも、

 可愛い子にも、可愛くない子にも、


 どんな子にも、


 何一つ悪くなくても、


「いじめ」は必ずやってくるのだと、伝えました。



 それでも、思春期に入り、親と話すのを嫌がる年頃になった時、私には何も言ってくれなくなるかも知れません。

 そんな時、私以外の誰かに、相談しようと、泣き言を言おうと思えるようなマインドを彼女の中に残したかった。


 娘以外の子どもたちにも、それを伝えたかった。


 そうして、私はこの小説を書きました。



 映像でも音声でも絵本でも何でもいいんです。

 ただ、私には「小説を書く」こと以外、何もできなかったので、書きました。

 小説を書いた後、実は数年、発表せずに手元に持っていました。


 ケータイ小説にしては、固すぎる小説です。

 児童文学として書いたので、ケータイ小説にはとても不向きな作品でした。

 出版を目指したけど難しくて、ネット上で公開するかどうか、随分悩みました。


 悩みに悩んだ末、昨年、印刷会社で製本してもらい、娘にこの小説をプレゼントしました。

 その後、ペンネームを変え、気持ちを新たにしてから、ようやく思い切って公開しました。


 正直、タイトルは微妙だし、ジャンルも微妙です。

 もう少し人目を引くタイトルに変えるか悩んだけど、どうしても変える気になれませんでした。

 ジャンルは、最初、児童文学のつもりで書いたので「童話」にしましたが、あまりに微妙なので「ヒューマンドラマ」に変えました。でも、やっぱりしっくり来ません。


 きっと、そんなに多くの人には読んでもらえないだろうと思います。

 それでも、誰か一人でも読んでくれるなら……と思って、公開しました。



 長い長いあとがき、こんなところまで読んで下さり、本当にありがとうございました。

 元々、小学校中学年~中学生の女の子向けに書いた小説です。

 その子のお母さんにも一緒に読んでもらいたくて書いた小説です。

 あとがきは、大人向けの話になってしまいました。ごめんなさい。


 もし二十歳より若い方が読んでくれたのなら、


「お母さんたちは、こんなにも、わたしのことを想っているのだ」


 と、そんな事を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。


 この拙い小説が、読んで下さったあなたの心に、ひとつでも何か残るものを届けられたのなら、とても嬉しいです。


 本当にありがとうございました。

 心から感謝します。


 真矢すみれ

 2017年2月25日

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